ドローン最大手のDJIは、動きながらの撮影を想定したアクションカメラ「OSMO ACRION」を発表した。日本法人DJI JAPANも5月16日に発表会を開催し、17日に販売を開始した。自分を撮影するさいの見え方が確認できるよう映像表示ディスプレイを裏表に2枚備えるなどの特徴があり、発表会ではカメラ、ITなどのメディアで活躍する記者が性能を確かめた。価格は4万4820円(税込み)だ。
OSMO ACTIONは、激しい動きや、厳しい環境下での撮影を想定したアクションカメラで、1/2.3インチのCMOSセンサーを搭載し、12MPの静止画、 4K/60fps(最大100Mbps)での動画撮影ができるよう設計されている。撮影者が激しく動いても映像に振動が伝わらないよう、電子式映像ブレ補正(EIS)「RockSteady」を採用している。
発表会ではDJI JAPANプロダクトマーケティングマネージャーの皆川正昭氏が「最大の特徴」として、自撮り利用者に需要の大きいデュアルスクリーンを採用したことを表明。本体背面に2.25インチタッチスクリーン、レンズ側に1.4インチスクリーンを備え、「セルフィーで利用するときの画角の確認をしながら撮影ができる」と説明した。また水の中も水深11mまでの使用に耐える。防水ケースを装着すれば水深60mまで対応するという。
バッテリー駆動時間は、手ぶれ補正「RockSteady」を有効にしている時の4K/60fpsで撮影した場合で約63分、手ぶれ補正をオフにして1080p/30fpsでの録画なら約135分という。
発表会では、DJI製品を愛用しているというマウンテンバイクプロダイダー、永田隼也氏が登壇。OSMO ACTIONを装着したさいの映像を紹介しながら、使い勝手のよさや製品が役立つシーンなどを経験に基づいて話をした。
DJI JAPANコンシューママーケティングディレクターの川中良之氏は「クリエイターのニーズにこたえラインナップを展開してきたが、OSMO ACTIONは新たなピースとなる。取りたい衝動にかられたそのときにアクションをとってほしい」と訴えた。
DJIはこの日の5日ほど前から自社サイトで、詳細には言及しないまま新商品の発表を予告しており、消費者からはアクションカメラを有力視する声が上がっていた。
https://www.dji.com/jp/osmo-action?site=brandsite&from=homepage