株式会社センシンロボティクス(東京)は、太陽光パネル点検を自動化するアプリケーション「SOLAR Check」について、発電規模ごとに提供内容を最適化して、定期定額で提供尾するサブスクリプションでの提供を始めたと発表した。従来は大規模発電事業者などを対象にしていたが、そのプランを規模ごとに適正化した内容に組み換え、年間累計20MWから利用できるようにした。
同社の発表は「『SOLAR Check』ライトプランの提供を開始」となっている。発表資料では、「ライトプラン」のかわりに、サービスを事業規模に応じて定期的額で提供するサブスクリプション型での提供の説明がある。
説明資料によるとセンシンが提供をはじめた「SOLAR Check」のサブスクリプションは、「年間累計20MW(発電所合計も含む)からご利用可」だ。料金は非公表にしてあり、「金額の詳細はお問い合わせください」とあり、問い合わせでのみ対応する。また「オプションとして自動航行や遠隔監視のソフトウェア、研修や機体のリース提供、カスタマーサービス等もご用意しています」とあり、利用者は希望内容が基本プランに含まれるのかどうか、注意が必要だ。
同社が発表した資料には、「これまではフルマネージドサービスとして大規模事業者様向けに提供していましたが、発電所の規模ごとにプランの選択が可能になったため、価格をおさえて提供することが可能になりました。年間2000MW規模の点検を行ってきた実績に基づくデータにより高精度のAI 解析が可能です。従来の大規模事業者様はもちろんのこと、中小規模事業者様にもご活用いただけるようになりました」とある。従来の大規模事業者向けの一律のサービスを、事業規模に応じて小分けして提供することを説明している。
センシンの「SOLAR Check」は、赤外線サーモグラフィカメラを搭載したドローンを自動飛行させて太陽光パネルを撮影し、映像をクラウド上にアップロードすることでAI解析される。従来の点検で2MWあたり約4日かかっていたところを、約15分で異常パネルを検出できる。点検結果のレポートも提供される。撮影データはクラウド上で一元管理でき、点検結果の履歴からは経年変化も把握できる。(※【DF】センシンロボティクスはDRONE FUNDの投資先企業です)