株式会社センシンロボティクス(東京都渋谷区)は1月27日、煙突、タンク、管路など狭小部の点検実務と結果報告をまとめて提供するサービス『SENSYN EXPLORER(センシン エクスプローラー)』の提供を開始したと発表した。点検には独自にカスタマイズしたいくつかの手のひらサイズ(対角長が16センチから21センチ)のドローンを、状況に応じて使い分けて活用する。
「SENSYN EXPLORER」は、点検対象の必要性に応じて最適な対応法を選び、画像・動画を取得し、データや分析結果などを出力して提供するまでの一連のサービスをさす。センシンロボティクスが独自の機材、デバイスを含めた機材群の中から最適な機材、機種、方法を選択し、作業員の安全性確保、作業負担軽減、工期短縮、効率化などの課題の解消、軽減に導く。
取得データの活用では、サマリ報告、3Dモデル、オルソ画像などのアウトプットの提供、データのクラウド管理や共有も可能で、設備側の必要性に応じて対応する。ドローンを飛行させたあとの取得データを、解析や出力のために別の事業者にかけあう手間を省ける。
サービスの提供開始にあたり、石油プラントや製鉄所などで暗所、高所。狭所の点検を実証した。
点検で用いるドローンはいくつかを用意している。いずれも小型ドローンで、別のメーカー製の機体を用途向けにセンシンロボティクスが独自にカスタマイズを加えたものなどを組み合わせて状況に応じて使い分ける。大きさは対角長で16センチから21センチまで、重量が300から450gまでがある。飛行時間はペイロードなしで12分。用途に合わせてケージの取り付けができ、ホイールも使える。カメラもFPVの他に360°カメラなど、用途に応じて搭載できる。