米ボーイングは5月12日、最大500ポンド(227キログラム)の荷物を運搬できるように設計されている電動垂直離着陸機(eVTOL)の屋外試験飛行に成功したと発表した。
貨物用航空機(CAV)の最初の屋外飛行試験では安全で制御された屋外の環境で、電気垂直離着陸(eVTOL)無人航空機(UAV)が離陸し、ホバリングし、前進飛行に移行し、その後無事に着陸した。飛行の様子は、ボーイング社のサイトで動画として公開されている。
http://www.boeing.com/features/2019/05/cav-first-flight-05-19.page
電気推進システムによって動かされたCAVは、500ポンド(227キログラム)までの積載量を運ぶように設計されている。これにより、さまざまな業界で安全かつ効率的に商品を輸送するための新たな可能性が開かれる。
CAVは2018年に発表されて以来、初期のコンセプトからプロトタイプの航空機へと進化している。ボーイング社の研究者とエンジニアのチームは、厳格な屋内テスト、飛行シミュレーションおよび実験室研究を通して設計を洗練させてきており、現在、6つのデュアルローターシステムと12のプロペラを備える。長さ17.5フィート(5.33メートル)、幅20フィート(6.1メートル)、高さ5フィート(1.52メートル)で、重量は1,100ポンド(498.95キログラム)だ。
この「ボーイングネクスト」は、将来の航空機の責任ある導入と、都市、地域および世界市場での運用を可能
にする新しいモビリティエコシステムを先導している。CまたボーイングネクストのポートフォリオにはCAVに加え、旅客機も含まれている。
ボーイング社は今後数か月にわたり、前進飛行、荷重分析および車両性能に焦点を合わせた飛行試験でCAV
の開発を進める計画だ。