ドローン関連技術のブルーイノベーション株式会社(東京)と、移動ロボット開発の株式会社ドーグ(Doog、茨城県つくば市)は6月10日、それぞれの技術を持ち寄り、企業、自治体など法人向けソリューションを開発する業務提携を交わしたと発表した。
発表によると、ドーグが開発する協働運搬ロボット「THOUZER(サウザー)」に、ブルーイノベーションのプラットフォーム技術「Blue Earth Platform(BEP=ベップ)」を連携させ、課題解決に対応する。BEPは、別のメーカーのセンサーやロボットを接続するさいに、うまく連携させ、統合制御ができるプラットフォームの役割を果たす。物流、点検、警備など異なる分野から課題が寄せられた場合にも、組み合わせの幅を広く解決策を模索できる。
連携や実装の時期、対応する具体的な業務などについては明らかにされていない。またドーグには、搭乗型ロボットとして「ガルー」、「モビリス」などがあるが、連携の対象になるかどうかについて触れていない。
プレスリリースでは両社長のコメントが発表されている。
■熊田貴之・ブルーイノベーション代表取締役社長
ブルーイノベーションは、2027 ビジョンに「ドローン・ロボットを通じて、世界に貢献するグローバルカンパニーになる」を掲げており、今までのドローンを中心としたソリューションからロボットという広義なデバイスを活用したソリューション開発、サービス展開を進めています。特に、屋内空間でのソリューションを開発し、様々なロボットの適用を検証する中で、Doog のサウザーシリーズの技術力の高さに感銘を受け、またブルーイノベーションの BEP との連携によるシナジー効果の高さが明確になり、両社が提携することで、大きなイノベーションを引き起こす可能性が高いと確信し、提携、共同開発する運びとなりました。Doog の大島社長も、ソリューションの実証実験の現場に自ら参加し、開発へフィードバックするなど、ロボットづくりへの情熱は素晴らしく、今回の共同開発では、間違いなく、今迄のロボットによるソリューションの概念を大きく変え、導入のお客様へ大きく貢献することになると思いますので、今後のサービスのローンチをご期待ください。
■大島章・Doog代表取締役
ドローンを始めとして各種機器を統合したソリューション構築においてとても高い実力や知見を有するブルーイノベーションが当社のロボットを認めてくれたことを心より嬉しく思っています。当社では様々な強みを持つパートナー事業者との連携を拡げてゆくことで、サウザーシリーズを社会の隅々へ届ける事業をしています。サウザーは多彩な機能とカスタマイズ性をパートナー事業者に活かして頂くことで、各業界・業務において生産性や働きやすさの向上に繋げてゆくことが出来るベースユニットです。本提携によって両社が持つ技術力や課題解決力を結集し、より良いソリューションを産み出すために一層の加速をし、BEP と共にサウザーを進化させてゆけることがとても楽しみです。また、サウザーを既に導入頂いているお客様や、既存のパートナー事業者におかれましても、本提携の成果によって新しい選択肢が拡がり、サウザーの持つ可能性がさらに高まることをご期待いただきたいです。