自動制御技術を手掛けるブルーイノベーション株式会社(東京都文京区)と、レンタルスペース予約プラットフォームを運営する株式会社リベース(Rebase、東京都渋谷区)は、事業者向けに始めた自動清掃サービスについて都内で説明会を開き、貸会議室などの無人管理への有効性を強調した。レンタルスペースの無人管理を後押しする。説明会はきょう10月6日にも実施する。説明会に参加した場合、10月22日までに申し込めば、初期費用を無料にするという。
リベースとブルーイノベーションが始めたのは、貸会議室の無人清掃サービス。貸会議室の利用客が退去してから、次の利用客が入室するまでの間に、部屋に備えてある清掃ロボットが自動清掃をすることで、清掃スタッフが直接清掃作業をせずに、室内を清掃済み状態にできる。対象はリベースの予約サイト、インスタベース(instabase)に登録しているレンタルスペース事業者で、ブルーイノベーションの清掃向け連携技術、「BEPクリーン」で遠隔制御される。
9月27日に東京都千代田区内の貸会議室で行われた説明会では、リベース社長室の二之湯芳和氏が、新サービスがレンタルスペースの無人管理の阻害要因を取り除く有力手段となる可能性について説明した。二之湯氏は、無人管理を阻害する主な要因はカギトラブル、現地トラブル、清掃トラブルのみっつ。それぞれを解決するため、スマートロック、クラウドカメラ、デジタル予約管理などの技術を導入してきた経緯を説明した。これにより、カギの持ち帰りや複製、利用中の大騒ぎなどのトラブルの防止、抑止が強化され、「無人でも安心できる工夫を推進してきました」と伝えた。
今回の新サービスとなる自動清掃は、阻害要因のうち残る清掃の無人化へのアプローチだ。現状では利用客へのルール徹底と、レンタルスペース事業者の管理で対応することが一般的で、これを自動清掃サービスの導入で、ほこりのとり忘れなどを防ぐ。二之湯氏は「利用客のファーストインプレッションは床。前の利用客が退去したあとにすぐ自動清掃が行われることで同じ状態をキープできます。オーナーは手ぶらでクリンネスを徹底できます。清掃スタッフを雇うための人件費も削減できます。清掃のために赤字になるケースも珍しくない中で、コスト削減ができ、清掃管理が行き届いていることをアピールできることで集客効果も期待できます」とアピールした。
ブルーイノベーションの菊田朋幸ソリューション営業一部・部長は清掃をめぐる環境について、人材の高齢化や人件費高騰など運営が難しい局面にさしかかっている実態を紹介。同社の中野里子ソリューション営業一部マネージャーは、ネット上などに広がるレビューの影響についても言及。「ゴミがあるというレビューがあると選ばれにくい」と、高評価獲得を手伝える可能性があると話した。
現時点で対応している清掃ロボットは米アイロボット社(iRobot Corporation)の「ルンバj7+」(月額費用税別12,000円)と「ルンバi3+」(月額費用税別10,000円)の2機種。初回登録料は1台あたり13,000円(税別)だ。説明会にオンライン、またはオフラインで参加し、10月22日までに申し込んだ場合、全員に初期費用を無料にし、Amazonギフト5000円分を進呈することも決めた。
ブルーイノベーションは「レンタルスペースの無人管理拡大に貢献するため、今後もサービスと技術の拡充、向上に邁進します」と述べた。
ブルー、Rebaseがレンタルスペース自動清掃サービス開始 空室時に清掃ロボット出動
【説明体験会 概要】
開催日時 9/27(水) 10:30-12:00|14:00-15:30
____ 10/6(金) 10:30-12:00|14:00-15:30
開催場所 東京都千代田区神田神保町(詳細はお申込み後にご連絡いたします)
参加方法 「現地参加」「オンライン参加」から選択いただけます(事前予約制)
お申込み https://blue-i.co.jp/contact/instabase.html