ドローンで撮影した写真をもとに、3Dプリンターで立体模型を作るための講習会がこのほど開かれました。以下は、合弁事業を構成する4社のうちの1社、UAV環境調査研究所代表の前場洋人さんが寄せてくれた現場報告です。これを読めば、作りたいものが次から次へと頭に浮かんでくるかもしれません。(DroneTribune編集長 村山繁)
みなさんはドローンで撮影した画像をどのように活用しておられるだろうか。ドローンスクールを卒業し事業を始めたものの、なかなか受注に結び付かず苦戦しておられないだろうか。また、ドローンで映像を撮りさえすれば顧客に満足頂けることは、平成とともに終わったのではないだろうか。
そのような状況を踏まえ、ドローン運用事業者や愛好家を対象に、ドローンで撮影した写真を元に3Dモデルを作製するという講習会が開催された。
令和元年5月8日、気持ちよく晴れ渡った空の下、千葉県君津市にあるDDFF(Dream Drone Flying Field)に受講生30有余名が集まった。SNS等での受講者募集したところ、撮影手法から3Dモデル作製までが安価で学べるとあり(しかも名物弁当付き)、30名の定員に対しキャンセル待ちが出るほどの盛況ぶりであった。これは「ドローン×3Dプリンター」という付加価値への期待感の高さによるものと思われる。
前半では、3Dモデル作製に適した自動航行アプリの設定方法、格安3Dプリンターの紹介(本講座でも同機種を使用)、撮影データの加工方法や3Dプリンターで扱えるようにSTLデータに変換するソフトウェアの操作方法等の講習が行われた。後半は、出力した3Dモデルの着色方法の講習だ。下地処理から塗料の選定や使用する道具の解説、さらには作業工程がわかりやすいように、会場内で実際に塗装のデモンストレーションも行われた。着色工程は、ソフトウェアの操作や3Dプリンターの調整とは異なるノウハウの詰まった作業であり、多くの質問が相次いだ。
ドローン業界において、3Dプリンターで製作された物というと、サードパーティー製の固定具などのカスタムパーツ製品などが挙げられるが、それらは自分で作らなくとも、ネットで簡単に入手することができてしまうものがほとんどだ。
しかし、自身で撮影した画像から地形や建物の立体模型が出来るとしたらどうだろう。
今までは画像や紙でしか提出できなかった成果物が、3Dモデルで納品することが出来れば顧客の評価はかなりアップすることだろう。平面的なものを眺めて想像するよりも、実際に触れて凹凸を感じることで得られる情報量は格段に多い。撮影から3Dモデルの作製までワンストップでサービスを提供できれば、アイディア次第でさらに受注を増やすことも可能だろう。
この講習会を企画・開催した「DJUS航空技術研究所」は、ドローンスクールのDアカデミー、ドローン運用事業者のJINSOKUTSU、UAV環境調査研究所、藤沢航空撮影隊(下田商会)の4社で組織された合弁事業者である。
今回、この4社が手を携えたのは、「ドローンってこの程度なのか」と思っている顧客やドローンスクール卒業者が少なからず存在することを危惧したからだ。「令和はドローンにとって成長期だ」というのは業界の共通認識である。
ドローンも3Dプリンターも単なる道具にすぎない。それらを上手く組み合わせ、いかに有効活用させるかがカギであり、あなたのアイディア次第で、夢は必ず形になるはずだ。(UAV環境調査研究所代表・前場洋人)
DJUS航空技術研究所では、より具体的な3Dモデル作製の講習をおこなっています。今回の講習会では紹介できなかった導入方法やノウハウを細かく丁寧にお教え致します。※先着10名様に今回使用したものと同型の3Dプリンタープレゼントキャンペーン中!また、弊社にて撮影から3Dモデルの作製もお受け致します。(データのお持込みも可能です)
詳しくは下記まで
DJUS航空技術研究所 営業部 montan@ozzio.jp
TEL 045-884-1271(保土ヶ谷ドローンフィールドHSK内)担当:ミナミ