株式会社Liberaware(千葉市)は、東京ビッグサイトで開催中のロボット技術の展示会「第4回ロボデックス」で、屋内点検用小型ドローンIBISの自動飛行のデモフライトを初公開した。縦横20センチに満たない手のひらサイズドローンが、点検する個所を指示すると、ドローンが目的地に自動で向かい、搭載したカメラがとらえた画像をモニターに映し出した。デモフライトのさいにはケージのまわりにブースをはみだすほど大勢の来場者が足を止めた。
自動化対応のIBISは190ミリ×180ミリで、同社が得意とする狭隘部監視、点検に対応する。デモではケージ内に設置された3つの点検ポイントを、IBISが自動で監視していく様子を披露した。デモ中に説明員が「設備の点検など定期的に巡回する業務を人の代わりに実施することができます。現在離発着地を自動充電にするための開発も進めています」と話すと、ケージのまわりに集まった多くの来場者がケージ内をのぞきこんだり、モニターを確認したりした。
IBISは狭隘部をフライトさせるために開発されたドローンで、需要家にニーズの変化に応じるように定期的にアップデートを繰り返している。自動化サービスも提供しているが、公開の場でのデモンストレーションは今回が初めてとなった。
同社の閔弘圭代表は「一辺20センチ以内と、自動運転に対応するドローンとしては最も小さいところが特徴です。人の手が届かないところを、人手をかけずに点検できるので、多くの課題にソリューションを提供できると考えています」と話している。
Liberawareの自動運転のデモフライトは、ロボデックスに設置したブースで14日まで実施している。午前11:30、13:30、15:30の3回開催を予定しているが、状況次第では「個別にデモフライトの様子を撮影させてほしい」などの相談にも応じられるという。