株式会社Liberaware(千葉市)は同社の狭小空間専用ドローンIBISが撮影した動画から3D点群データを生成する事業について、事例紹介動画を制作、公開した。
Liberawareは狭小空間専用小型ドローンIBISが撮影した動画をもとに3D点群データを生成する画像処理技術(SfM:Structure from Motion)に力を入れている。特に建物や構造物の天井裏、地下ピット、工場のボイラ内部など、これまでレーザースキャナを持ち込めずに点群化を諦めてきた場所で力を発揮する。その様子を動画で公開した。
IBISで設備内を動画撮影し、点群化できることがわかる。3D点群化で経年変化も確認しやすくなり、将来予測の精度向上につながる期待も高まるという。(※【DF】LiberawareはDRONE FUNDの投資先企業です)
小型ドローン開発の株式会社Liberaware(リベラウェア、千葉市)が新型IBISのデモフライト動画を公開した。充電設備を備えるステーションのゲートが開してIBISが離陸してから作業を終えて戻るまでの様子が確認できる。
新型IBISは屋内での自律飛行が特徴。リベラウェアは2021年1月に大型展示会場「東京ビッグサイト」で開催された展示会「第5回ロボデックス」に出展したブースで、自動巡回型IBISが自動巡回をする様子を披露した。今回はそのときの様子を動画にまとめ公開した。
デモではブースに設けられた高さ2メートルの小さいデモフライトエリア内で、ステーション(自動充電装置)から出発し、必要な情報を収集して帰還する様子が披露された。動画でも①管制モニタから巡回開始指令②ステーションオープン③ドローン自動離陸④メーター撮影、自動巡回⑤折り返し地点到着後、自動帰還⑥ドローン自動着陸⑦ステーションクローズ、自動充電開始―の一連の流れが確認できる。
同社は「遠隔での自動警備や、計器メーター確認業務等での活用を想定している。
屋内設備点検用の小型ドローンIBIS(アイビス)を開発する株式会社Liberaware(=リベラウェア、千葉市、閔弘圭CEO)がサービス拡充を加速させている。10月28日、現行の定額IBISレンタルサービスに、撮影した動画の「画像処理し放題サービス」と、機体とコントローラやモニタとの通信を安定させる「エクステンションアンテナのレンタル」を追加すると発表した。サービス拡充に伴う料金変更はない。同社は今月、ソニーの高感度CMOSイメージセンサー「STARVIS」を採用して開発した超高感度カメラを搭載した新型IBISのリリースを発表したばかりで、この新型機も現行サービスの中で使えるようになる。
リベラウェアは機体、ソフトウエェアなどを自社開発している。開発した機体などのプロダクトを導入したい事業者向けに、機体のレンタルサービスを展開しており、故障などが生じたさいに回数を問わず修理に応じるサービスや、リベラウェアが開催する操縦講習に何度でも参加できるサービス、動画のアップロード管理・閲覧・編集が可能なクラウド動画管理サービス「LAPIS for Drones」の利用サービスがついている。
今回はこのサービスをさらに拡充し、「画像処理し放題サービス」と「エクステンションアンテナ」を追加する。
「画像処理し放題サービス」は「LAPIS for Drones」の機能拡充で対応する。IBISで撮影した動画データを「LAPIS for Drones」上で申請すれば、3Dモデル、 点群データ、オルソモザイク画像に画像処理ができる。これにより、レンタル機を利用する事業者は、動画加工用の高性能サーバや、専用ソフトウェア、画像処理エンジニアなどを準備する必要がなくなる。動画データを画像処理することで、報告書への貼り付けや、比較検討作業が可能になる。。
また「エクステンションアンテナ」は、操縦コントローラと映像モニタのアンテナを10メートル延ばせる装備。IBISが点検する施設内に設置しておけば、電波の送受信が途切れがちな場所でも、操縦コントローラや映像モニタを施設内に持ち込まずに済むようになり、操縦者の安全性確保や作業効率向上に寄与する。
10月1日には、ソニーが開発した高感度CMOSイメージセンサー技術「STARVIS」を採用した超高感度カメラ搭載の「新型IBIS」について、リリースを発表しており、定額レンタルサービスのユーザーの利用機も、順次新型機に入れ替えていく。
一連のサービス拡充に伴う料金の変更はなく、閔CEOは「設備保全業務のデジタルトランスフォーメーション推進に貢献したいというのがわれわれの思いです。ソフトウェアもハードウェアも自社開発しており、プロダクトは日々、進化しています。定額サービスをご利用頂いているみなさまには、進化したプロダクトを随時提供して参ります」と話している。
株式会社 Liberaware(リベラウェア、千葉市)の小型ドローン「IBIS」は、JR新宿駅で駅舎の天井裏にある高さ25センチの空間を飛行し、空間の様子を動画で撮影する実験を実施した。リベラウェアはその動画から3Dモデルを生成し、天井裏のケーブルの長さや、ダクトの大きさなど内部の様子を把握した。
IBISによるフライトは、リベラウェアとJR 東日本スタートアップ株式会社(東京)が、ビジネスアイディアの社会実装を支援する「JR東日本スタートアッププログラム」の一環で2月末に行われた。IBISの撮影により、作業員は天井をはがさなくても、点検口から数十メートル奥まで状況を確認することができた。天井裏の空間は天井高が最大で25センチで、ケーブルやダクトが走っていた。
鉄道駅舎の改良工事やメンテンナンスは、通常、利用客がいない終電から始発までの間の限られた時間に行うことを要求される。一方、天井裏の点検は、天井をはがしての実施に時間的な制約があり頻繁にはできない。多くが点検口から作業員が目視をして実施するが、奥まで確認することは難しい。このため天井をはがさずに内部を点検する手法の確立が急務になっている。
リベラウェアとJR東日本スタートアップは今後、より精度を高めるための検証を進め、作業員の負担軽減、生産性向上などを通じて、人が立ち入れない場所での点検を可能にする新たな点検手法の確立を目指す。
屋内⽤小型ドローンを開発する株式会社 Liberaware(リベラウェア、千葉県千葉市)は4月27日、DroneFundなど3つのベンチャーファンドを引受先にした第三者割当増資を実施したと発表した。調達額は2.6億円で、累計で5.5億円に達した。
引受先は、みやこ京⼤イノベーション2号投資事業有限責任組合、価値共創ベンチャー2 号有限責任事業組合、DroneFund(千葉道場ドローン部2号投資事業有限責任組合)。調達した資金は、Liberawareのドローン「IBIS(アイビス)」の特徴である⾃律⾶⾏やAI機能などをさらに強化することに充当する。それを通じて、点検・計測・分析の3領域で、効率化とデジタルトランスフォーメーション(データ収集、データ解析、データ活⽤)の⽀援を強化する。
IBISは、Liberawareが狭小空間など狭く、暗く、危ないなど、人が入りにくい環境で人の代わりに作業をすることを目指して開発した、バッテリを含む本体重量が170グラムの小型産業用ドローン。⾼所や地下ピット、配管内などの⼈が作業できない場所での点検、⼯場内の定期チェックや在庫管理、屋内施設巡回警備などで引き合いが増えているという。
株式会社Liberaware(千葉市)は、東京ビッグサイトで開催中のロボット技術の展示会「第4回ロボデックス」で、屋内点検用小型ドローンIBISの自動飛行のデモフライトを初公開した。縦横20センチに満たない手のひらサイズドローンが、点検する個所を指示すると、ドローンが目的地に自動で向かい、搭載したカメラがとらえた画像をモニターに映し出した。デモフライトのさいにはケージのまわりにブースをはみだすほど大勢の来場者が足を止めた。
自動化対応のIBISは190ミリ×180ミリで、同社が得意とする狭隘部監視、点検に対応する。デモではケージ内に設置された3つの点検ポイントを、IBISが自動で監視していく様子を披露した。デモ中に説明員が「設備の点検など定期的に巡回する業務を人の代わりに実施することができます。現在離発着地を自動充電にするための開発も進めています」と話すと、ケージのまわりに集まった多くの来場者がケージ内をのぞきこんだり、モニターを確認したりした。
IBISは狭隘部をフライトさせるために開発されたドローンで、需要家にニーズの変化に応じるように定期的にアップデートを繰り返している。自動化サービスも提供しているが、公開の場でのデモンストレーションは今回が初めてとなった。
同社の閔弘圭代表は「一辺20センチ以内と、自動運転に対応するドローンとしては最も小さいところが特徴です。人の手が届かないところを、人手をかけずに点検できるので、多くの課題にソリューションを提供できると考えています」と話している。
Liberawareの自動運転のデモフライトは、ロボデックスに設置したブースで14日まで実施している。午前11:30、13:30、15:30の3回開催を予定しているが、状況次第では「個別にデモフライトの様子を撮影させてほしい」などの相談にも応じられるという。