試操会 の記事一覧:2件
  • 2024.9.30

    ORSO、トレーニングマット試操会を開催 参加者の声参考に11月発売目指す

    account_circle村山 繁
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    トレーニング用の小型ドローンとコントローラーがセットになった新・練習機セット「DRONE STAR TRAINING」を開発した株式会社ORSO(東京)が、開発中の「実地試験トレーニングマット」の試作品の使い勝手を試せる「特別試操会」を9月27日、東京・内神田で開いた。国家資格の実地試験対策を想定した試験コースを約3分の1サイズでプリントしたマットと、操縦技能修得を成否を分けると言われる「8の字」に特化したマットの2種類の試作品が用意され、スクール講師、事業者、愛好家らがDRONE STAR TRAININGを操縦しながらマットの使い勝手を試した。参加者からは「受講生向けの自宅練習にいい」「講習の空き時間にも使える」「科学教育でも導入できそう」などの感想や意見が相次いだ。ORSOは今回の意見や感想も参考にして製品化を進め、11月中の発売を目指す。

    分割して丸める可搬型 「受講生の自習用に使える」「プログラミング教育にも」など有益な意見続々

     トレーニングマットはドローンを飛ばすコースがプリントされたマットで、新・練習機セット「DRONE STAR TRAINING」を使って、国家資格取得に必要な技能を効率的に習得することを主な目的としてORSOが開発している。6月に開催されたドローンの展示会JapanDroneでDRONE STAR TRAININGを公開したさいに会場に設置したところ、DRONE STAR TRAININGとともに「あのマットも欲しい」という声が相次いで寄せられ、市販化に向けて開発を進めることになった。

     この日はAタイプとBタイプの2種類の試作品がお披露目された。Aタイプは国家資格の実地試験コースをイメージしたもので、約3分の1に縮小したコースがプリントされている。ふたつに分かれているマットをマジックテープでつなげて使う仕様で、広げると4.8m×2.5mになる。収納や運搬のさいには、ふたつに分けて丸めれば、折り目をつけずに1.3mの筒に収まる。素材はDRONE STAR TRAININGの機体を飛ばしたさいにダウンウォッシュで浮き上がることなく、それでいて、持ち運びのさいにかさばり過ぎないようなものを選んだ。

     スクエア飛行、8の字飛行、異常事態における飛行などに対応し、パイロンが置かれる場所なども図示されている。数字がふられていて試験や練習で想定される「『3』から『4』に移動してください」などの指示に従う練習も可能だ。特別試操会を主催したORSOの高宮悠太郎DRONE STAR事業部長は「エレベーター、エルロンを同時に動かす練習などにいかしてもらうことを想定しました」と説明した。

     またBタイプは、操縦技能の習得で難関とされる「8の字」部分を抜き出したコースがプリントされているマット。3m×1.5mとAタイプよりひとまわり小さく、計算上は江戸間の6畳におさまる。高宮部長は「さらに小さい場所に設置できるよう、難しいといわれる部分の練習に特化したタイプです」と説明した。長方形をたてに3分割されていて、すべてをつないでも、中央を抜いて左右をつないでも使える。左右をつなげることで円周上を飛ばす練習に使うことができる。また3つに分割したマットをまるめれば、1.1mの筒に収納できる。

     いずれのマットも実地試験コースの3分の1サイズになっているのは、DRONE STAR TRAININGの機体サイズが、国家資格の試験に使われる機体のたて、よこともに3分の1程度であることなどを考えたためだという。

     試操会では、約10人の参加者が次々とAタイプ、Bタイプのマットの上で飛行し使い勝手を試した。参加者からは「受講生に課題を与えるさいに使いやすい」「自宅練習用に貸し出すこともできそう」「講習の効果を高めやすい」などと、国家資格取得に向けた効果を期待する声が多く聞かれ、ORSOスタッフがメモをしたり掘り下げるための質問をしたりした。中には「プログラミングなどサイエンスの講習にも使えそう」など、使い勝手の向上や用途の拡大につながりそうな改善点や意見、感想もあった。

     高宮部長は「今回みなさまから頂いた意見を参考に試作品を製品化し、11月の発売を目指します」と話した。

    試作品の特徴を説明するORSOの高宮悠太郎DRONE STAR事業部長
    試作品2タイプのデザインと分割パターン
    Bタイプは3分割された両端だけを使うことで円のマットにもなる
    4.8m×2.5mのAタイプ。上下で2分割し収納できる。カラーコーンも置ける
    3m×1.5mのBタイプ。難関と言われる8の字飛行などを集中して練習できる
    Aタイプを試操中
    Aタイプを試操中
    Bタイプを試操中
    Bタイプを試操中
    特別試操会の参加者からは多くの意見、感想が出され映し出された付箋に次々と書き込まれていった
    特別試操会の会場案内

    AUTHER

    村山 繁
    DroneTribune代表兼編集長。2016年8月に産経新聞社が運営するDroneTimesの副編集長を務め、取材、執筆、編集のほか、イベントの企画、講演、司会、オーガナイザーなどを手掛ける。産経新聞がDroneTimesを休止した2019年4月末の翌日である2019年5月1日(「令和」の初日)にドローン専門の新たな情報配信サイトDroneTribuneを創刊し代表兼編集長に就任した。現在、媒体運営、取材、執筆、編集を手掛けながら、企画提案、活字コミュニケーションコンサルティングなども請け負う。慶應義塾大学SFC研究所ドローン社会共創コンソーシアム研究所員、あおもりドローン利活用推進会議顧問など兼務。元産経新聞社副編集長。青森県弘前市生まれ、埼玉県育ち。
  • 2024.9.13

    あのトレーニングマットをお試しできる! ORSOが特別試操会の受付を開始

    account_circle村山 繁
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    ドローンスクールや資格取得予定者に話題の小型トレーニング機「DRONE STAR TRAINING」を開発した株式会社ORSO(東京)が、開発中の「実地試験トレーニングマット」の使い勝手を試せる「特別試操会」を9月26日、27日に開催することになり、参加の予約受付を始めた(申し込みはこちら)。予約は18日まで受け付け、決定者には19日ごろ通知する。今年6月に開催した体験会でも機体などとともにマットも評判が高かったため、ORSOは市販化に向けて開発中であることを公表していた。スクールや受講生などを応援するアイテムが増えそうだ。

    JapanDroneでの体験会ではDRONE STAR TRAININGとともに高評価

    特別試操会に登場するのは、二等無人航空機操縦士の実地試験コースの3分の1サイズのコースなど2種類。同社は現在、マットの市販化に向けて開発を急いでおり、特別試操会参加者の声を製品の開発や仕上げに役立てる方針で、「実用性の高い製品を作る共創の場」と位置付けている。

    ORSOは、千葉・幕張メッセで6月に開催された展示会JapanDrone2024でDRONE STAR TRAININGを発表したさいに、来場者に飛行体験できるよう、国家資格の実地試験コースにみたてた4分の1サイズのマットを用意し、実際の試験のように操作を試せる「プレミアム体験会」を実施した。プレミアム体験会では、DRONE STAR TRAININGの機体やプロポの質の高さ、体験会の臨場感、娯楽性、実用性の高さに加え、用意されたマットの評判が高く、市販かに向けて開発を進めてきた。

    ORSOのプレスリリースは以下の通り。

    ドローン国家資格取得向け、実地試験トレーニングマット特別試操会を開催、本日9月12日より予約を開始

    DRONE STARブランドを手掛ける株式会社ORSO(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:坂本義親、以下ORSO)は、2024年9月26日(木)・27日(金)に、実地試験トレーニングマット特別試操会を開催し、本日9月12日(木)より予約申込みを開始します。

    ■実地試験トレーニングマット特別試操会とは

    ドローン国家資格取得向け、「実地試験トレーニングマット」は、ドローン国家資格である二等無人航空機操縦士の実地試験コースを元に、今年7月に発売した弊社の直径12cmの「DRONE STAR TRAINING」に合わせて縮小した、基礎操縦力を効果的に鍛えることを目的とした、トレーニングマットです。

    この度開催する特別試操会では、開発段階の実地試験コースの3分の1サイズとその改造版の2種類のトレーニングマットと併せて「DRONE STAR TRAINING」を試操していただき、導入検討していただくと同時に、機能性、材質、サイズなど、ご意見をいただき、お客様の声を反映した実用性の高い製品を作る「共創の場」として開催するものです。

    ■実地試験トレーニングマット特別試操会概要

    開催期間

     2024年9月26日(木)・27日(金)の2日間

    開催時間

     9月26日(木) 第一部11:00~12:30 第二部15:00~16:30

     9月27日(金)  第一部11:00~12:30 第二部15:00~16:30

    定員

     各回15名まで(1社複数名でのご参加をご希望の場合、1社あたり3名までとさせていただきます)

    開催内容

     ドローン国家資格取得向け、「実地試験トレーニングマット」と直径12cmの「DRONE STAR TRAINING」を使った練習方法の展示・試操会

    開催場所

     株式会社ORSO 本社ビル(東京都千代田区内神田)

    参加対象の方

     (第一部)ドローン免許学校を開校、これから開校される予定の方

     (第二部)学校教育(高校、専門学校、大学)関係者の方

    申込み期間

     2024年9月12日(木)~ 2024年9月18日(水)

    参加方法

    こちらのフォームよりお申込み下さい。

     ※2024年9月19日(木)にご予約確定のご連絡を差し上げます。

     ※販売、代理店契約等についてはこちらのフォームよりお問い合わせをお願いします。

    ■実地試験トレーニングマットとは

    この、ドローン国家資格取得向け、「実地試験トレーニングマット」は、今年6月に開催されたJapan Drone 2024で「DRONE STAR TRAINING」 を発表した際に、国家資格の実地試験実施細則に基づき、学校やおうちで練習することを想定して作成した縮小版の飛行マットについて、多くの方々からの「このマットを販売してほしい」というリクエストを受けて開発を進めているものです。

    「DRONE STAR TRAINING」と「実地試験トレーニングマット」を組み合わせることにより会議室や教室等のコンパクトなスペースでも、スクエア飛行や8の字飛行、異常事態における飛行の練習に活用いただけることを目指しています。また、ドローン国家資格の取得に加え、学校教育でのICT教材やドローンの操縦、プログラミング教育用としての活用も想定しております。

    現在の開発方針としては、

    ・限られた広さの環境でも練習がしやすいレイアウト

    ・様々な飛行方法に対応する軌道ガイドのデザイン

    ・ビジョンセンサーの誤作動を防ぐ模様

    ・収納や配送がし易い構造

    というような機能を想定しています。

    <ドローン免許学校関係の方々>

    ・受講生への練習環境を構築したい

    ・実地講習のセッティングを効率化したい

    <学校教育関係の方々>

    ・ドローン実習を取り入れ、実践的な学習環境を整えたい

    ・ドローンの操縦やプログラミングの実習を効率化し、課題解決に役立つガイドが必要

    このようなお考えの方々、是非試操会に参加していただきご意見をください。

    ■新・練習機セット「DRONE STAR TRAINING」とは

    新・練習機セット「DRONE STAR TRAINING」は、機体とコントローラー(プロポ)のセット販売です。付属する練習用コントローラーは、改正航空法に基づくドローンの実地講習および無人航空機操縦者技能証明の実地試験に必要なドローンの機能を踏まえ、「ビジョンセンサーON/OFF」機能を搭載し、練習用に特化して開発を行いました。

    これにより、一等試験や二等試験における「スクエア飛行」、「8の字飛行」、「異常事態における飛行」など、ドローン国家試験における実技試験の基準に準拠した、本番さながらの感覚でお家での練習が可能となりました。

    DRONE STAR TRAINING公式ホームページ

    ■DRONE STARとは

    株式会社ORSOと、株式会社エルの共同プロジェクトである「DRONE STAR」は、2016年にドバイで開催されたドローンレース世界大会に日本代表として参加した高宮悠太郎を中心に、ドローンとスマホアプリを連携させ、楽しみながら学ぶ新しいコミュニケーションを提案するプロジェクトです。DRONE STARとは、お使いいただくユーザーの方々の中から新たなスターが生まれ、今後の新しい可能性を広がる未来が来ることを願ってつけられた名称です。

    2017年には、室内で楽しく学べるアプリ「DRONE STAR」と対応機体「DRONE STAR 01」をリリースし、ドローンと共にリリースした連携アプリによって、スマホの画像認識とAR技術を活用し、操縦者の技能をスコア化する機能を提案。2018年には、教育現場でのICT教育を推進するために、ドローンプログラミングアプリ「DRONE STARプログラミング」をリリース。 このアプリは全国各地の教育現場とともに研究開発され、創造的課題や動画撮影が可能で、論理的思考を育むツールとして注目されています。2023年には、お家で安心して飛ばせるバッテリー交換可能な「DRONE STAR PARTY」を発売。2017年にリリースした「DRONE STAR 01」と比べて飛行時間が延びたほか、高さだけでなく水平方向の飛行アシストも追加され、より安定したホバリングが可能となりました。引き続き、DRONE STARを通じて、楽しみながら学ぶ新しいコミュニケーションを提案していきます。

    DRONE STAR公式ホームページ

    6月の展示会で開催された体験会ではマットも高い評価を受けた
    ORSOはマットを開発中であることを公表していた

    AUTHER

    村山 繁
    DroneTribune代表兼編集長。2016年8月に産経新聞社が運営するDroneTimesの副編集長を務め、取材、執筆、編集のほか、イベントの企画、講演、司会、オーガナイザーなどを手掛ける。産経新聞がDroneTimesを休止した2019年4月末の翌日である2019年5月1日(「令和」の初日)にドローン専門の新たな情報配信サイトDroneTribuneを創刊し代表兼編集長に就任した。現在、媒体運営、取材、執筆、編集を手掛けながら、企画提案、活字コミュニケーションコンサルティングなども請け負う。慶應義塾大学SFC研究所ドローン社会共創コンソーシアム研究所員、あおもりドローン利活用推進会議顧問など兼務。元産経新聞社副編集長。青森県弘前市生まれ、埼玉県育ち。