ハイブリッドドローン開発の株式会社エアロジーラボ(AGL、大阪府箕面市)が国交省の証実験に参画し、実長時間飛行に挑戦する。AGLと国交省がそれぞれ公表した。用いる機体はAGLが開発したハイブリッド機「AeroRangeG4-S」で、レーザ測量のための飛行ケース、軽量ペイロードでの飛行ケースをそれぞれで計測する。実験は福島ロボットテストフィールド浪江滑走路で行われる。
実験に活用される「AeroRangeG4-S」はAGLの主力ハイブリッド機、「AeroRangeQuad」の進化版。CFRPの一体成型で軽量化し飛行性能を向上させた。2023年3月に同社が開いた設立10周年記念パーティーで谷紳一CEOがあいさつの中で「AeroRangeQuad」の開発に言及した。同年6月26日には千葉市の幕張メッセで開催されたドローンの大型展示会「JapanDrone2023」で展示され話題をさらった。
国交省は「行政ニーズに対応した汎用性の高いドローンの利活用等に係る技術検討会」を土台に「インフラ管理、災害対応等に活用できる長時間飛行ドローンの実装化に参画する企業」を募集しており、昨年2023年(令和5年)5月に埼玉県の荒川第二調整池予定地で第一弾の実証を株式会社アミューズワンセルフ(大阪市)の機体を活用した。今回のAGLが第二弾となる。
AGLの発表は以下の通り。
株式会社エアロジーラボ(本社:大阪府箕面市如意谷1-12-26、代表取締役:谷紳一)は、国土交通省が実施する長時間飛行ドローンを用いた連続飛行実証実験に参画致します。
国土交通省では、「行政ニーズに対応した汎用性の高いドローンの利活用等に係る技術検討会」を踏まえ、「インフラ管理、災害対応等に活用できる長時間飛行ドローンの実装化に参画する企業」の募集を行ってきました。令和5年5月に別機体を用いて実証を行いましたが、その第二弾として、エアロジーラボ製最新型機体「「AeroRangeG4-S」」を用いて、長時間連続飛行の実証実験を行います。
■最新型ハイブリッドドローン「AeroRange G4-S」
(1)実証実験について
1. 日時と場所
・令和6 年2 月26 日(月)~27 日(火)
・福島県ロボットテストフィールド浪江滑走路周辺地域
2. 実証内容
26 日:UAVレーザ測量を実施し2 時間以上の連続飛行(レーザ計測は、株式会社ドロニクスE&P社協力のもと実施)
27 日:軽ペイロードで、海岸上空などを4 時間程度※の連続飛行(※飛行後の残燃料より飛行時間を推定し、6 時間を目標)
【株式会社エアロジーラボ】
株式会社エアロジーラボは、大阪府箕面市に拠点を置き、マルチローター型UAV(無人航空機)の開発、設計、製造、販売等を行っています。国内で初めて、ガソリンエンジンジェネレータを用いたハイブリッド型ドローンを開発し、最大飛行時間は2時間を超えます。2020年度にはAeroRange PRO、AeroRangeQuadの2機種を相次いで開発し、市場に投入いたしました。さらに、従来機との比較でペイロードを2.0kg改善した最新型機体「AeroRange G4-S」を2023年6月にリリース致しました。目視外飛行の運用が解禁された今、ドローンの社会実装に向けて、実用的な機体の開発、製造を加速させてまいります。
■Webサイト: https://aerog-lab.com/
■お問い合わせ:support@aerog-lab.com
また、国交省の発表はこちら