一般社団法人ドローン撮影クリエイターズ協会(DPCA)の独自技能認証「DPCA DRONEフライトオペレーター操縦技能証明証」の講習がこのほど、埼玉県嵐山町で開催された。経験あるインストラクターが知識、技能の基本を丁寧に教えていた様子を見学した。
講習が行われた会場は、埼玉県嵐山町にある広大な敷地を誇る国立女性教育会館。センター合宿、セミナー、トレーニングなど幅広い用途に対応する設備が整っていて、フライトオペレーター操縦技能講習は研修棟の教室で座学、体育館で実技が、2日間の日程で行われた。座学は上原陽一DPCA代表理事が直接担当。実技はDPCA認定インストラクターの森英昭さん、中島尚子さんが担当した。
講習を受けたのは男性3人。初日の座学でドローンが飛ぶ仕組みやルールなどの基本が伝えられたあと、同日午後3時過ぎに体育館に移動し、実機をつかって電源の入れ方、プロペラの取り付け方、確認の仕方、タブレットでGPS信号が十分に届いているかどうかの確認、などが基本作業についてを手際よく、丁寧に伝えられた。
ドローン事業を手掛けるアイエイチプランニング(東京)の代表として、空撮や橋梁点検、ソーラーパネル点検など数多くの実績がある森さんは講習の間に、「バッテリーは余裕をもっておくことが重要。100メートルの高さから着陸させるのに10%消費することも覚えておく必要がある。自分が運用するときには、バッテリー残量が40%を切ったら機体を地面に降ろすことにしている」などと、経験をふまえた実践的なアドバイスもしていて、参加者の興味をかきたてていたようだ。
受講生3人に対し、3人の講師がつきっきりで指導するぜいたくな態勢で、受講生は疑問がわいたらその場ですぐに質問ができる環境の中、カリキュラムをこなしていた。
DPCAは今後も各地で講習を実施。5月16、17日(残り僅か)、6月16、17日の京都、6月27、28日の大阪、6月24、25日の埼玉での講習について、現在受講生を募集している。