ソニーマーケティング株式会社(東京都品川区)は9月17日、同社製として初めてのドローン「Airpeak(エアピーク) S1』と、アクセサリー商品の受注を始めたと発表した。10月下旬以降に順次出荷する公表している。クラウドサービス「Airpeak Plus(エアピーク プラス)」、不慮の事故にあったさいの交換などの購入後サービス「Airpeak Protect Plan(エアピーク プロテクトプラン)」も10月下旬以降に提供を始める。取扱店は9月17日時点で、株式会社WorldLink&Company(京都市北区)、KMT株式会社(長崎県諫早市)。本体価格はソニーは「オープン価格」と位置付けている一方、「市場推定価格」を「100万円前後(税込み110万円前後)」と紹介しており、実際、WorldLink&Companyの価格は115万5000円(税込み)だ。
『Airpeak S1』は、ソニーが独自に開発したモーター、プロペラ、制御システム、センシング技術を搭載したドローンで「プロフェッショナル向け」と位置付けている。ソニーのフルサイズミラーレス一眼カメラαが搭載可能ながら、同様の性能を持つ機種の中では世界最小クラスだ。受注開始に伴い、実機によるデモ会を実施する。購入前の相談を受け付ける問い合わせフォームも開設し、購入前に飛行や仕様などを確認できるよう工夫する。
報道向けの発表は以下の通りだ。
〇本体概要 ※2021年6月10日発表内容
商品名 | 型名 | 販売価格 | 受注開始日 |
ドローン Airpeak S1 | 『ARS-S1』 | オープン価格 | 2021年9月17日(金) |
〇アクセサリー商品概要
商品名 | 型名 | 希望小売価格 | 受注開始日 |
ジンバル | 『GBL-T3』 | 税別:260,000円 (税込:286,000円) | 2021年9月17日(金) |
バッテリーパック | 『LBP-HS1』 | 税別:30,000円 (税込:33,000円) | 2021年9月17日(金) |
バッテリーパック 10個セット | 『LBP-HS1/ 10SET』 | 税別:250,000円 (税込:275,000円) | 2021年9月17日(金) |
バッテリーチャージャー | 『LBG-H1』 | 税別:28,000円 (税込:30,800円) | 2021年9月17日(金) |
送信機 | 『RCR-VH1』 | 税別:130,000円 (税込:143,000円) | 2021年9月17日(金) |
プロペラ | 『PPL1785』 | 税別:22,000円 (税込:24,200円) | 2021年9月17日(金) |
なお、受注開始に伴い、実機によるデモ会を実施するとともに、購入前の相談を受け付ける問い合わせフォームを開設します。購入前に実際の飛行や仕様などを確認できます。デモ会の実施概要や日程については、商品ページにて案内します。
〇Airpeak商品ページ:https://www.sony.jp/airpeak/
〇Airpeak問い合わせフォーム:https://go.pardot.com/l/124232/2021-08-02/455xb1
業務の効率化や安全飛行をサポートするクラウドサービスです。本サービスに加入することで、自動飛行用のミッション(高度な飛行プラン)や飛行ログといった、より便利で安全な運用をサポートするデータをクラウド上で保存・管理できます。
また、Webアプリ「Airpeak Base」で提供される、ジオフェンス空域(ユーザーが任意に指定できる飛行空域)の設定機能や、ミッションや飛行ログのインポート・エクスポート機能など、すべての機能を利用できるようになります。
〇商品概要
商品名 | Airpeak Plus |
発売日 | 10月下旬以降 |
契約期間 | 1年間*2 |
販売価格 | 税別:31,500円(税込:34,650円) |
加入方法 | ソニーストアオンラインからの加入(関連付けコードを発行)*1 |
URL | ttps://www.sony.jp/airpeak/service/plus/ |
機体の破損や故障に備えるアフターサービスです。不慮のトラブルなどで機体が破損、故障した場合に、既定の料金で、スピーディーに新品または同等の再生品と交換します。本サービスは、登録完了後1年以内に最大2回まで適用することができます。
商品名 | Airpeak Protect Plan |
加入方法 | ソニーストアオンラインからの加入(関連付けコードを発行)*3 |
発売日 | 10月下旬以降 |
保証対象 | 機体本体(プロペラ、バッテリーを含む)*4、ジンバル*5 |
契約期間 | 1年間*6 |
契約期間 | 【契約時】 税別:150,000円(税込:165,000円) 【交換時】 (1回目)税別:100,000円(税込:110,000円) (2回目)税別:150,000円(税込:165,000円) 【ジンバルを含む交換時】 (1回目)税別:150,000円(税込:165,000円) (2回目)税別:220,000円(税込:242,000円) |
URL | https://www.sony.jp/airpeak/service/protect_plan/ |
Airpeakを安全に使用できるよう、定期点検も提供します。定期点検では、モーターなど可動部の動作、消耗・摩耗部品の状態、筐体の各部における破損や変形、センサーや通信機能などの基本機能に関する検査を行います。詳細は商品ページにて確認ください。
市場推定価格 『ARS-S1』税別:1,000,000円前後(税込:1,100,000円前後) ※「市場推定価格」は、発売前の製品について、市場での販売価格を当社が推定したものです。なお、製品の実際の販売価格は、各販売店により決定されます。 |
お客さまからのお問合せ先:ソニーマーケティング(株) 業務用商品購入相談窓口
TEL:0120-580-730(フリーダイヤル)
受付時間:9:00~18:00(土・日・祝日、当社休業日は除く)
株式会社WorldLink&Company(SkyLink Japan)お問合せ先
TEL:075-708-2245(法人専用窓口)
受付時間:10:00~17:00(土・日・祝日、当社休業日は除く)
KMT株式会社お問合せ先
TEL:045-444-9280
受付時間:9:00~18:00 (土・日・祝日・夏季/年末年始を除く)
ソニー株式会社は、ドローンプロジェクト「Airpeak」の機体をオンラインで開催されているCES2021で公開した。この日公開されたのは機体の外観と映像で、ペイロードにはフルサイズミラーレス一眼カメラα(アルファ)を搭載可能という。α搭載可能機として世界最小ドローンとなる触れ込みだが、仕様などは基本的な飛行性能を含め公表されておらず、今後随時更新される見込みだ。
ソニーは、AIロボティクス領域でドローンプロジェクトを推進しており、今春、具体的にドローン事業に参入することを昨年11月、公表していた。
参入第一弾、プロフェッショナル映像制作領域で、「映像制作クリエイターの創造力を余すことなく支援するため、ペイロードにはフルサイズミラーレス一眼カメラαを搭載可能としており高画質空撮映像を実現します」と表明した。また「ダイナミックな撮影や緻密で安定した飛行を可能とし、新たな表現の可能性を追求しながらエンタテインメント市場への貢献を目指します」と抱負を説明している。
ドローン事業について「展開します」とは表明しているものの、販売なのか、リースなのか、など事業内容については触れていない。
公表したニュースレターには「ソニーは今後もプロジェクトに関連する情報を継続的に発信するとともに、Airpeakを体験いただく機会を通じてドローンユーザーからフィードバックを得るプロフェッショナルサポーターの募集を2020年12月より開始しており、商品化に向けて共創活動を行っていきます。本プロジェクト情報はこちらのサイトで随時アップデートしていきます。」と説明しており、春に向けて事業の全体像が具体化することになりそうだ。
Airpeakのサイトはこちら:https://www.sony.co.jp/SonyInfo/airpeak/?j-short=airpeak