AGLが国産ハイブリッド機「AeroRangePRO」6月1日に受注開始 飛行時間180分、距離120キロ

2020.05.15

 ハイブリッドドローンの開発、製造を手掛ける株式会社エアロジーラボ(AGL、大阪府)は5月14日、モジュール、パーツを日本製でそろえる純国産ハイブリッド機「エアロレンジプロ(AeroRangePRO)」の開発にめどがつき、量産体制を整備したことを発表した。6月1日に受注の受付を始める。

FCはACSL製 パーツ、モジュールなど専用設計 「パワーユニットも年度内に完成予定」

AeroRangePRO

  AeroRangePROは、同社が得意とするジェネレーターとバッテリーを組み合わせたハイブリッドドローンで、パーツのひとつひとつを専用に設計、開発した。飛行を制御するフライトコントローラーには株式会社自律制御システム研究所(ACSL、千葉市)を採用した。年度内には独自のパワーユニットも完成する予定で、それにより純国産のハイブリッドドローンとなる。

  6ローターの回転翼機で大きさは直径180センチ、重さは19キログラム。10キログラムまで積載可能という。飛行時間は180分間、飛行距離は120キロだ。

大阪市内で行われたAGLの発表会

  モーター、躯体、燃料タンクなど、必要な技術を、地域の専門家集団が開発チームを構成して絞り出したことも開発の特徴。産業用機械の設計、製造を手掛ける成光精密株式会社(大阪)と同社と交流のある町工場が開発チームを構成した。また農業用部品製造を手掛ける株式会社小橋工業(岡山市)が今年(2020年)2月に設立した量産支援サービスのKOBASHI ROBOTICS株式会社(岡山市)が量産を支える。こうした生産の環境整備に知識プラットフォームを手がける株式会社リバネス(東京)が関与した。

 エアロジーラボは2010年からドローンを作り始めた谷紳一代表らが2012年に設立したメーカーで、長距離、長時間の飛行を可能にするため早くからハイブリッド機の開発に取り組んできた。世界から高性能のパーツを集め、調整したうえで組み立てた従来のハイブリッドドローンAeroRangeは、2018年、岡山県和気町で開催された過疎地での物資配送実験で、40キロをノンストップで飛行する性能を証明している。

 谷紳一代表は「マニアの趣味からはじまった会社ですが、今では日本では数少ないドローンの開発を手掛ける会社のひとつとなりました」と語った。

  リバネスの丸幸弘代表は「高性能を生み出す技術者がいて、形にするための地域連携があり、町工場が手を取り合うスーパーファクトリーグループが支える。量産の壁を超えるための必要な要素を集めた取り組みになる」と述べた。

発表会では「純国産」を打ち出した
発表会に参加した、左からAGLの谷紳一氏、成光精密の高満洋徳氏、リバネスの丸幸氏。KOBASHI ROBOTICSの中谷公紀氏はリモートで参加した(右端)
いいね!と思ったらシェア!
関連するタグ
関連する記事