東京ビックサイトや周辺のお台場エリアで開催中の「第46回東京モーターショー2019」(一般社団法人日本自動車工業会主催)で、移動革命のけん引役が期待されるドローンのブースが人気を集めている。浮かんで進むホバーバイク、災害現場での救助用ドローン、ARを活用したドローンゲームでは来場者が足を止め、写真を撮影し、体験会で歓声が上がり、自動車の祭典から移動革命の祭典への変貌を象徴している。11月1日、2日にはFAI(国際航空連盟)公認のドローンレースも開催される。
今回のモーターショーでは、ドローンが主役の一角を占める。会場のひとつである、トヨタが運営するモビリティのテーマパーク「MEGA WEB」では、浮かんで進むホバーバイクを開発するA.L.I Technologiesが浮かんで進むホバーバイク「XTURISMO」を初公開している。来場者が行列をつくり、展示の前で足を止めて写真撮影をしては「かっこいい」「早く乗りたい」などと歓声をあげている。プロドローンも災害現場で活躍が期待される「対話型救助用 パッセンジャードローン」を展示していて、赤い機体に多くの来場者が足を止め、大きさや使い勝手などを確かめていた。
10月27日で終了した500機のドローンを夜空に飛ばす天体ショー「CONTACT」も話題をさらった。
「ドローン操縦者向け教育アプリDRONE STAR」の案内がある会場の一角は、ARマーカーを使ったゲームの体験ブースとなっていて、体験者と見物者が人だかりを作っていた。リング状のゲートや色違いの札がたてられていて、体験者は、てのひらサイズのドローンを操り、輪をくぐり、ドローンに搭載したカメラで札のARマーカーをとらえる。カメラがマーカーを認識すると、タブレットにモンスターが現れる。ドローンを上手にあやつり、カメラがマーカーをとらえ続ければ、モンスターを攻撃して倒すことができる。制限時間までに獲得できるポイントを競うところが、競技のような楽しみ方ができる。
10月26日、27日などに開催した体験会では、親子連れ、カップル、友達同士などの来場者が夢中になって操作に興じ、歓声をあげた。その様子を周囲でみていた来場者も、うまくポイントを獲得すると拍手をおくっていた。
体験会は11月2日、3日、4日に開催される。各日とも、12:00、13:30、16:00に開催する予定で、参加には当日午前に配布される整理券が必要だ。10月に開催された体験会では午前中に整理券を配布し終えている。
なお11月1日、2日には、スカイスポーツの国際競技連盟であるFAI(国際航空連)公認のドローンレースとカンファレンス「FAI Drone Tokyo 2019 Racing & Conference」が開催される。東京モーターショーでドローンレースが開催されるのは今回が初めてで、今回の目玉イベントのひとつだ。公式アンバサダーをアイドルグループの日向坂46がつとめる話題性やレースとコラボしたライブも含め、東京モーターショーの目玉イベントとなっている。次回の体験会は、レースの余韻にひたりながら体験会に臨むことも可能だ。