メンテ・レジリ展でドローンがいっぱい “前提社会”の足音

2019.07.27

  工場や倉庫などの保守管理など現場に使われる最新技術を披露する「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2019」が7月24~26日に東京国際展示場(ビッグサイト)で開催された。複数の個別展示会を統合した展示会はいずれも、ドローンの「ド」の文字すら見当たらないが、会場には多くのドローンを見ることができた。ドローン前提社会にまた一歩近づいた。

スプレー缶搭載も、壁よじのぼり機も

  この展示会は、「生産システム見える化展」、「自動化・無人化ロボット展」、「プラントメンテナンスショー」、「インフラ検査・維持管理展」、「非破壊評価総合展」、「建設資材展」、「事前防災・減災対策推進展」、「労働安全衛生展」、「i-Construction展」、「再資源化・産業廃棄物処理展」などを統合した、業種横断の総合イベント。

  催事名にはドローンの展示は見当たらないがドローンは当たり前のように目にすることができた。なかにはスプレー缶搭載機、かべをよじのぼる1、ドローンと呼んでいいのか迷いそうなドローンっぽいキカイもあり目を楽しませてくれた。

  産業用小型ドローンを手掛けるリベラウェアは、日本電産と共同開発した高精度防塵モーターや、ハブ寄りから先端にいくにつれてなだらかになるひねりが加わった高効率プロペラなどを搭載した小型機IBISの実機を初公開した。非GPS環境で自己位置を推定する技術を持ち、狭く、暗い屋内空間でも必要な情報を取得できることが強みだ。展示では機体やアクセサリーを含めたパッケージに高い関心が寄せられたという。同社は、取引先の要望に応じて機体の運用を提供しているが、最近は施設管理者が自身で運用をするケースも増えてきたという。そのため、機体などのパッケージをそのまま引き渡し、運用を任せることもある。家屋の床下など人が入りにくい個所の点検を念頭に置いているが、設備管理室の計器類を確認する用途などの需要も高まっているという。
  飲料缶などの大手、東洋製罐のブースにドローンがあった。橋脚や屋根などの高所を点検して、応急処置が必要なさびや雨漏りを発見した場合、防錆剤や補修液をつめたスプレー缶を搭載したドローンが現場に急行し、プシュっとひとふきする。スプレー缶の中は液剤と圧縮窒素。穴があいても爆発しないなど安全性に製罐大手の専門知識が生かされている。「ドローンで点検して、『さびてました』って報告されて終わりではないサービスができると思い、開発しました」とふだんは同社で缶のフタの開発を担当している小南敦嗣さんと、ふだんは素材開発を担う荒木宗司さんは話す。ドローンの展示会、JAPAN DRONEに次いで二度目の展示。フライト担当と、プシュ担当のツーオペ前提。「展示機体は試作のしやすさからDJIのM-100をカスタマイズしたもの。今後改良を加えます」と開発に力を入れる。
日東建設株式会社(北海道紋別郡雄武町)が開発したビル外壁診断装置「IDA-03」。
4つのタイヤがあり、タイヤごとにプロペラがあるが、空飛ぶクルマではない。タイヤは壁面を進むためにあり、プロペラは機体が進むためにに必要な、機体を壁面におしつける力を得るためにある。もうひとつ機体のてっぺんにある大きなプロペラは、機体を地面からうかびあがらせるためにある。電源と操作ステーションを地面に置いて遠隔操作する。
ひとだかりができていたSENSYN ROBOTICSのブース。ドローンを格納するポートが開き、自動的にドローンが離陸する映像にはどよめきが起きていた。
DaaS1型ソリューションを標榜し人目をひいたSENSYN ROBOTICSののぼり
ブルーイノベーションは送電線や鉄塔点検用のソリューションを提案。
「ドローン×自動ナビ=作業効率⤴・コスト⤵」
JFEエンジニアリングのブースでもドローンのデモンストレーションが行われていた。飛ばされていた機体は、このブースと通路をはさんでま向かいにブースを構えていたスイス・ローザンヌのFlyabilityが開発した点検用小型機「ELIOS」。なお、Flyabilityのブースには、業務提携を結んでいるブルーイノベーションの熊田貴之社長も姿もあり、ブースの出店も含め、力の入り具合をうかがわせた。
デンソーの点検機。早期の実装を目指す
ルーチェサーチの機体も展示
左奥に見える黄色の正体は、CHASING社製水中ドローンGLADIUS MINI。JAPAN DDRONEでは水中ドローンでありながら、ダブル受賞に輝いた話題の機体だ。
そして、その話題の機体の説明をしていたのは、あのササモモ(佐々木桃子)さん。ガジェットオタクを自認するだけあって、空を飛ぶドローンだけでなく、水中ドローンでも高い技術と専門知識を総動員して、わかりやすく全力プロモーション!
それぞれのブースがサービスの名前にも工夫を凝らしていた。富士フィルムのブースで見つけたのがこれ

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