動画などの素材をテレビ、雑誌、SNSなどメディア向けに提供するストックフォトサービス事業を展開する株式会社アフロ(東京)が、一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)会員向けに、アフロの契約作家として、ドローンで撮影した映像作品を商品として販売するコツを紹介する動画を公開している。全10話で、売れる映像のための機材選びやカメラ設定、カメラの動き、撮影後の編集などについて、それぞれ5分程度にまとめてある。作家契約を目指すドローン撮影者の人気講座になっている。アフロは「より使いやすい映像の応募を待っています」と呼びかけている。
講座は「ストック作家になるためのウェブセミナー(ドローン編)」。アフロが製作著作、JUIDAが協力してつくられた。JUIDA会員に公開されている。アフロは、テレビなどに番組で使う映像を提供するサービスを展開している。メディアからの動画提供要請は増加しているため、より多くの要請に応じられるため、個人などで動画、映像を提供するクリエイターと作家契約を結んでいる。作家が撮影した映像が売れた場合に、料金を作家に支払う契約だ。ドローンの映像は人気があるため、今回JUIDA会員向けに契約する作家になるためのコツを紹介することにした。
セミナーの中で説明しているのは、アフロのクリエイティブディレクター、フランチェスコ・リバッシ氏。イタリア出身で来日13年目の陽気なクリエイターが、要点をおさえた解説を軽快に展開する。
全10話の内容はそれぞれ、ストックフォトについて、ドローン映像の魅力、機材の選び方、プランニング、正しいカメラ設定、カメラの動きとジンバル設定、一番良い映像の選び方、ストックのための編集、カラーコレクション(色調整)、クリエイターになるためのフロー。たとえばカメラ設定の中では、オートにせずマニュアルで調整することを推奨し、フレームサイズやフレームレート、ISO、シャッタースピード、絞り、カラープロファイル、ホワイトバランスなどについて具体的に説明している。
また撮影した映像は、すべてをアフロに商品になるかどうかを打診するのではなく、「セレクトがとっても大事」と強調し、セレクトの基準については「お客さまに使いやすい映像」を挙げている。編集の必要性の中でも、フランチェスコ氏は「とった映像のポテンシャルを生かすのが編集。より使いやすい映像に」と、その映像を使う使い手の立場にたった作品作りを繰り返している。
10話では。具体的な応募方法や要領についても触れており、ドローン撮影にアフロの契約作家という選択を具体的に示している。コンテンツを作るテレビ、雑誌、SNSなどのメデフィア関連業界では、必要なすべてのコンテンツ映像を自前で調達することは非効率でもあり、ストックフォトサービスの需要は高まっている。アフロのフランチェスコ氏は動画の中で、「みなさんの撮った映像をアフロで販売させて頂きたい」と契約作家に挑戦することを呼び掛けている。