株式会社NTTドコモは5月18日、子会社を通じて出資している米Skydio, Incの自律飛行型AIドローン「Skydio2」について、3つの新しい運用メニューの追加と、機能拡張ソフトウェアAEF(Skydio Autonomy Enterprise Foundation)の取り扱い開始を発表した。利用者の使い勝手の向上を図る。また株式会社A.L.I. Technologies(東京)、「アマナドローンスクール」を運営する株式会社GEOソリューションズ(兵庫県)との連携も発表した。
Skydio2の新たなメニューとAEFの提供は5月18日に開始した。
新メニューは「技術検証メニュー」、「運用検証メニュー」、「1年レンタルメニュー」で、「技術検証メニュー」はSkydio2の有用性の検証向けのメニューで、ドローンの活用方法の提案や飛行計画の作成、撮影など一連のドローン業務を含む。「運用検証メニュー」はユーザー側でドローンを運用できるかの検証するためのメニューでSkydio2の2カ月間レンタル、ドコモのドローン運用プラットフォーム「docomo sky」の活用、ドローンの操作講習を含む。「1年レンタルメニュー」は長期利用向けのメニューだ。
「Skydio 2」は主に事業者向けに、販売ではなくレンタルで提供されている。新メニュー追加は、利用者の多様なニーズへ対応が目的で、利用希望者がより手軽に導入できるようにした。
新メニュー提供にあたり、全国にドローンパイロットネットワークを持つA.L.I. Technologies、「アマナドローンスクール」を運営するGEOソリューションズと連携し、パイロットの体制強化や、初めてSkydio製ドローン初心者向けの講習に対応する。A.L.I.も同日、ドコモとの飛行運用業務での連携開始を発表した。ドコモは今後も、利用者のニーズに合わせてパートナー企業を拡大すると表明している。
また、Skydioの機能拡張ソフト「AEF」の提供も開始した。AEFは、アプリケーションの操作画面にカメラ角度を表示する機能、カメラの画角調整を上向き90度まで可能にする「Vertical View」、障害物を認知するセンサーの検知範囲を設定できる「Close Proximity Obstacle Avoidance」、GPSが取得しづらい環境でドローンを所定の場所へ帰還させることができる「Visual Return-to-Home」などの機能を搭載している。
なお、ドコモの今後のドローンビジネスの展望や、「docomo sky」、「セルラードローン」に関する取り組み、Skydio社のドローン「Skydio 2」や「Skydio X2」、スマートポートである「Skydio Dock」、「Skydio 3D Scan」について、2021年6月14日(月)~2021年6月16日(水)に開催される「Japan Drone 2021」で紹介を予定している。
株式会社アトラックラボ(埼玉県三芳町)は10月12日、作業用無人車両(ローバー)の開発支援サービス、「AT-DRIVEスターター」を開始したと発表した。同社は国産ドローン開発の支援サービスを表明しているが、それに続く無人機開発支援サービスとなる。プラットフォームや制御ソフトなどでサポートする。
開発支援サービス「AT-DRIVEスターター」でのベース車両には、積載量の小さい小型車から100㎏を積載できる車両までを複数用意し、相談者の作業や用途に応じたローバーの開発を支援する。ドローン開発サービス支援同様、ArduPilot系のオープンソースを活用した開発支援で、「The Cube」を使うことを念頭においている。
アトラックラボの伊豆智幸氏は、「作業を便利にするために車両を開発しようと思い立っても、自動運転に突き当たったときに、行き詰まったりお手上げになったりすることが多いという話を聞きます。しかしそこで、(ArduPilotの)Pixhawkというものが分かり、ミッションプランナーが分かれば、おもしろがってつくれると思っています。趣味の延長の感覚で、実用機を手作りしたい人をサポートさせて頂きます」と話してる。
・株式会社アトラックラボ:TEL 049-293-6138 ・メールアドレス:sales@attraclab.com ・アトラックラボホームページ:http://attraclab.com