米PrecisionHawkがUTMで特許取得 ドローンからリアルタイムの情報収集し衝突回避支援

2020.08.21

 地理空間データ分析の米PrecisionHawk,Inc.は8月11日、ドローンの運航管理システム(UTM)向けに開発した技術で2つの特許を取得したと発表した。2つの特許のタイトルは「Automated Unmanned Air Traffic Control System」で、ドローンからUTMサーバーにリアルタイムの飛行データを送信して、ドローンと有人航空機との衝突を回避する。

テレメトリを送信 飛行計画から衝突危険性を解析

 取得した特許のひとつは、ドローンがリアルタイムのテレメトリをフライトサーバーに送信し、空中の衝突を回避できるようにする技術に関するもので、もうひとつが、飛行前に運航管理サーバーに飛行計画を送信して飛行中の衝突の危険性を確認しオペレーターの衝突回避操作に役立たせるもの。運航管理サーバーは、他のドローンや有人航空機のデータも受信し、衝突の可能性があればドローンにアラートを送信する。

 PrecisionHawkは2015年、低高度追跡と衝突回避システム、LATAS(Low Altitude Ttraffic and Airspace Safety platform)をローンチ導入した。 LATASは、既存の世界中のセルラーネットワークに基づくリアルタイムの飛行データ伝送を使用して、飛行するすべてのドローンに飛行計画、追跡、および回避を提供するように設計された。 PrecisionHawkは、LATASの研究開発を通じ、ドローンをNational Airspace(NAS)に問題なく統合できることを提示。新しい特許は幅広くドローンの運用を可能にする道を開いたことになる。

 ドローンは、不明者の捜索や遭難者の救助、インフラの検査と分析、救命に必要な医薬品や必需品の配送など、多方面で有効性が指摘されている。ドローン技術の人道的、経済的メリットを安全で確実に社会実装させるには、ドローンを識別するリモートIDで、空の交通予想をはじきだす制度の高い自動UTMシステムを配備する必要がある。航空機などの有人航空管制システムは、ドローン側のニーズを満たすための拡張はできないため、PrecisionHawkの特許で、ドローンの管制システムの実装を支える。

 「ドローンの使用は、多くのエンタープライズ業界でユビキタスになりつつあります。テクノロジーの発明者であるPrecisionHawkのバイスプレジデント、タイラー・コリンズ氏は、「UTMは重要なインフラストラクチャ。産業が成長し、目視外を含む複雑な操作が必要になるにつれ、より多くの種類のドローンの運用を可能にする。われわれは、現在の航空交通管制システムが1930年代に登場したように、UTMは必然的に生まれたと考えている。 UTMは、空域とそれを共有する人々の安全を確保するための自然な一歩だ」と述べている。

PrecisionHawkが特許取得:https://www.precisionhawk.com/blog/utm-patents-awarded

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