ホームセキュリティのドローンシステムを、米サンフランシスコに本社、スイスに研究開発拠点を構えるサンフラワーラボ(Sunflower.Labs)が開発し、予約の受付を始めた。システムは「Sunflower Home Awareness System」でドローンの機体、ガーデンライト型のセンサー、データ処理装置でもある離発着基地で構成されている。
自律航行ドローンBee、ガーデンライト型センサーSunflower、基地Hiveで構成

ガーデンライト型センサーの「Sunflower」はプライバシーを確保しながら不審な動きがないかどうか24時間監視。通行するクルマ、ヒト、動物などを検知し、リアルタイムでマップに表示する。監視するだけでなく、ガーデンパーティーなどのさいには、Beeをフライトさせ空撮をさせたり、5色のライトで演出したりすることができる。
自律航行するドローンの「Bee」はバッテリーを含めた重量が1.5キロ、本体はプロペラガードを含めると57センチで15分間飛行できる。0%からフル充電までの時間は約25分。ジオフェンスにより敷地外に出ないよう制御されている。搭載カメラでライブストリーミングビデオを撮影する動画遅延は50ミリ秒(20分の1秒)で、最大伝送距離は300メートルだ。正確な着陸のための赤外線カメラや超音波衝突回避機能を搭載している。
Beeを格納、充電する離発着基地の「HIVE」は充電ステーションで、AIでデータを処理、解析するコンポーネント全体の頭脳でもある。
外出中もモバイルアプリでアラートを検知すれば、数秒でBeeを出動させることができ、敷地を監視させたり、搭載カメラが撮影した動画を取得したりできる。現在、999ドルの前金で予約を受け付けている。



DroneTribune代表兼編集長。2016年8月に産経新聞社が運営するDroneTimesの副編集長を務め、取材、執筆、編集のほか、イベントの企画、講演、司会、オーガナイザーなどを手掛ける。産経新聞がDroneTimesを休止した2019年4月末の翌日である2019年5月1日(「令和」の初日)にドローン専門の新たな情報配信サイトDroneTribuneを創刊し代表兼編集長に就任した。現在、媒体運営、取材、執筆、編集を手掛けながら、企画提案、活字コミュニケーションコンサルティングなども請け負う。慶應義塾大学SFC研究所ドローン社会共創コンソーシアム研究所員、あおもりドローン利活用推進会議顧問など兼務。元産経新聞社副編集長。青森県弘前市生まれ、埼玉県育ち。