株式会社ドローンエンタテインメント(東京、横田淳代表取締役)はこの春のお花見シーズンにあわせ、桜の名所からの4K空撮映像を盛り込み、動画投稿サイトYouTube上で「オンラインお花見大会」を開催する。開催時期は3月下旬で開花状況などを見定めながら今後、日程を決定する。「お花見大会」に先立ち2月ごろから「桜の開花カウントダウン」のライブ配信も行う予定で、自宅にいながら桜を満喫できるコンテンツ提供に力を入れる。
3月下旬の開催を予定している「オンラインお花見大会」は、日本屈指の桜の名所からリアルタイムで生配信を行うことを計画している。生配信は5か所程度の予定で、4Kドローン、FPVマイクロドローン、複数台の定点カメラ、8K360度カメラなどの機材を駆使し、「まるでそこでお花見をしているような体験を映像を通じて提供します」(同社)と意気込んでいる。大会当日はそのほか、さまざまなコンテンツの提供を検討している。
また「桜の開花カウントダウン」のライブ配信は、2月から4月中旬にかけて実施。桜映像を朝から晩まで 1000時間以上の連続配信を予定しているという。 2020年に40都道府県50カ所で撮影した日本各地の美しい桜の映像のほか、 2021年の早咲きの桜もリアルタイムで届けるという。
お花見大会を開催する株式会社ドローンエンタテインメントは、日本を代表するドローンレーサー横田淳さんが代表を務め、空撮映像コンテンツの制作、提供などを手掛けている。2020年春には、日本全国の桜を4Kドローンで撮影し世界に発信する「桜ドローンプロジェクト2020」を展開した。「桜を鑑賞する」という日本の独自文化をドローンの活用でそれまでにない視点で表現することで地方の美しさを発信することに注力した。
特に新型コロナウイルスの流行による歓声対策の一環で渡航制限を受ける中、世界の人々に桜の魅力を届ける役割を強く意識している。同社は「コロナ禍における海外渡航制限で世界の人々に日本が誇る美しい桜を楽しんでいただくことが難しい状況にあります。そんな今こそ、オンライン配信により日本各地の桜の素晴らしさを世界に届けます。この試みがインバウンド産業の「再出発」に貢献できること我々は考えています」と話している。
桜自慢の自治体からの応募も受け付けており、当日は選りすぐりの映像が配信される期待が高まる。同社は「本番では、みんなで乾杯しましょう」と今から盛り上げている。
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■「桜ドローンプロジェクト2020」とは? 桜前線とともに日本の美しい文化を記録する「桜ドローンプロジェクト」。沖縄から桜前線とともに47都道府県を縦断し、 各地の桜を自社で特別制作したマイクロドローンで撮影。 福島県まで撮影したところで緊急事態宣言の発令をうけ撮影継続を断念。しかし40都府県50箇所以上の桜映像を収めたBlu-rayは制作完了。映像はTVでも多数取り上げられました。多くの自治体様・管理団体の皆様にご協力いただき無事終えることができました。 本当にありがとうございました。プロジェクトのクラウドファンディングでは、 目標支援額の665%を達成し、 200名を超える方に支援いただきました。 コロナ初期に多くの方が外出制限を余儀なくされる中、 TVやオンラインで桜を見る機会を提供することができました。
■株式会社ドローンエンタテインメント 代表取締役:横田 淳 東京事業所:東京都渋谷区神南1丁目7−7渋谷公園通りNnビル 渋谷公園通り2F 「遊び」が「仕事」に。ドローンに特化した総合エンタテインメントカンパニー。「楽しい」をきっかけに、 今後社会インフラとして必須となるドローンをもっと身近にし、 この最新テクノロジーを活用した遊びや映像表現を通じて社会を元気にします。 ドローンは教育や産業にも貢献できる21世紀の遊びであり仕事です。
株式会社SkyDrive(豊田市<愛知県>)は、山口県山口市で重ねてきたリハーサル飛行を収めた動画を公開した。
リハーサル飛行は、山口県山口市の「山口きらら博記念公園」内に設けた飛行試験場で春から行われていて、動画には大阪・関西万博のデモフライトに使われるSD-05が離陸し、移動し、向きを変えて飛行するなどの様子が納められている。
大阪・関西万博では7月31日から8月24日まで、火、水曜以外の原則週5日の予定で、来場者の前で飛行する様子を公開する。
建設設備大手の三機工業株式会社(東京)は7月11日、グループ会社、有限会社キャド・ケンドロ(仙台市)と共同で狭小空間ドローン開発の株式会社リベラウェア(Liberaware、千葉市)のドローンとレーザースキャナを併用した既存設備の3Dモデル化するデジタル化手法を確立したと発表した。Liberawareも同日、三機工業に「IBIS2」を「導入した」と発表した。
三機工業は設備更新や模様替えなどのさいに、現場を3Dモデリングし、現状を把握してから取り組む。完成後の更新や追加工事で現状が図面通りになっていないことが多く、作業の妨げになるおそれがあるためだ。しかし天井裏などでダクトや配管が込み入っている場合に、すべての設備にはレーザーが届き切らずに十分な3Dモデルができあがらない場合がある。こうした課題を乗り越える手法の開発を進めているところ、今回、ドローンとレーザースキャナを併用してデジタル化する手法を開発した。
同社が実施した実用化検証では、IBIS2とレーザースキャナを併用した場合、従来の3Dスキャン手法と比べ、機械室などの天井の無い空間の場合、認識できた建築部材が約135%、天井の一部が解体された天井裏空間で約400%向上したという。
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丸紅株式会社(東京)は7月8日、大阪・関西万博でデモフライトを披露する計画を公表している英ヴァーティカルエアロスペース社(Vertical Aerospace Group Ltd.)開発の5人乗りAAM「VX4」について実施を「見送る」と発表した。英国で行われているVX4試験機での有人飛行試験で判断したという。
丸紅は発表の中で「現在英国で行われているVertical社製VX4試験機による有人飛行試験の進捗状況から、大阪・関西万博でのデモフライトへの対応を見送ることとなりました」と伝えた。VX4のキャビンを再現したモデル空間は予定通り万博会場に出展し、8月から搭乗体験を実施する予定という。
また丸紅が万博で飛ばすもうひとつの機体、米LIFT AIRCRAFT社(以下、「LIFT社」)製の1人乗り機「HEXA」については、デモフライトを近く再開させる方向で調整中だ。HEXAは4月26日のデモフライト中に部品が落下したためデモフライトを中断して原因究明を続けている。
その結果「モーター搭載箇所の部品について、サプライヤーが仕様と異なる素材の部品を誤って供給していたことが判明」したと説明し、「当該部品の交換およびその他重要部品の再点検を完了した上で、再発防止策として、LIFT社において部品の受領・品質管理について包括的な監査を実施し、必要な工程について改善したことを確認しました。関係機関の許可を以て、今後大阪・関西万博でテストフライトを実施し、十分に最終確認を行った後、安全を最優先として関係機関および関係各社と協議・判断し、デモフライトの再開に関しては改めてお知らせいたします」と伝えている。
丸紅は大阪・関西万博でのAAM運航事業者4グループのひとつだ。
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英ロックバンド、オアシスの再結成後初のコンサート会場となるウェールズの首都カーディフのプリンシパリティ・スタジアムで現地時間7月2日、ドローンで形作られた「OASIS」のロゴが浮かび上がった。ツアーは7月4日に始まり、11月まで世界各国をまわる。ツアー初日を翌々日に控えたドローンの演出はオアシスの公式アカウントで公開されている。
ドローンのロゴは公演開始前に上空に描かれ、オアシスの再結成ツアー開催を祝福し、喜ぶファンの気分の高揚に貢献した。
オアシスは1991年にマンチェスターで結成され、7000万枚以上のアルバムを売ったロックバンドだ。2009年に解散したが昨年2024年に再結成した。再結成後初のコンサートツアーが7月4日にはじまり、北米、南米、オーストラリア、韓国など各地をまわる。2025年は11月23日のサンパウロ公演で幕を閉じる予定だ。日本公演も10月に予定されている。チケットはいったん予定枚数の販売を完了したが、機材席の解放による追加販売が決定し、7月12日正午に抽選の受付を開始する予定だという。
音楽シーンとドローンとは、MV撮影、ライブ映像撮影、演出としての屋内ドローンショーなどの例があるなど縁があり、今後も活用の幅が広がる可能性がある。
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AAM開発の米ジョビー・アビエーションは6月30日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイでパイロットが搭乗し、垂直離着陸の固定翼飛行を実施した。ジョビーは「2026年に最初の乗客を運ぶ」と2026年のサービス開始を目指している。ジョビーは開催中の大阪関西万博で「運航事業者」にもなっている。
ジョビーによるドバイでの飛行は、「piloted, vertical-takeoff-and-landing wingborne flights」で、パイロットが乗り、垂直離着陸をしたうえで、機体の固定翼で移動した飛行で、「eVTOL分野では初めての取り組み」としている。ジョビーはこの飛行を通じて、ドバイ地域での商用市場準備の取り組みを開始したことも明らかにした。ジョビーは直接運航、航空機販売、地域パートナーシップを商業化戦略の3本柱と位置付けていて、今回の試験飛行が「重要な一歩」と話している。
試験飛行はドバイ道路交通局、ドバイ民間航空局、UAE民間航空総局と連携して実施された。またドバイ道路交通局長官兼理事会会長のマタール・アル・タイヤー会長が立ち会った。
ジョビーは、ドバイ国際空港(DXB)、ペルシア湾の人工島であるパーム・ジュメイラ、現在建設が進められている世界第2の面積の人工のマリーナであるドバイ・マリーナ、超高層ビルブルジュハリファで知られるドバイ・ダウンタウンでの商業サービス導入を目指している。バーティポートはすでに建設が進められている。
ジョビーはDXBからパーム・ジュメイラまでをエアタクシーサービスで移動した場合、移動時間は12分で、45分かかる車での移動時間が大幅に短縮されると見込んでいる。
ジョビーがエアタクシーサービスで使う機体は電動で、パイロット1人と最大4人の乗客を乗せ、最高時速200マイル(約320km)で輸送できる設計と説明していて、ジョビーは「短時間の通勤、小旅行、地域間のシームレスな移動のために、より速く、より静かで、より便利な空の旅を提供します」と話している。
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東京株式市場グロース市場で7月2日、ACSL株がストップ安となった。午前9時29分にいったん1187円で寄り付いたがその後も売りが殺到し、再び取引の成立したない売り気配で推移した。ACSLは前日の7月1日、前CEOによる不適切取引判明を発表していて嫌気を誘ったとみられる。
ACSL株は取引き開始前から売り注文を集めていて、取引開始がはじまったしばらく値が付かないまま推移した。午前9時29分に値幅制限いっぱいいの、前日終値比300円安のストップ安となる1187円で取引が成立したが、その後も売りは止まらず、再び取引が成立しない展開が続いた。
ACSLが7月1日に発表した「お知らせ」はこちら