株式会社センシンロボティクス(東京)は、送電設備の維持管理にドローンを活用する自動点検技術を開発し、実設備で検証を実施したと発表した。センシンの運行制御ソフト「SENSYN FLIGHT CORE」と中部電力パワーグリッド株式会社(名古屋市)と共同開発した送電設備自動点検技術を組み合わせる点検に必要なドローンの飛行ルート、カメラ動作を自動生成する。今後、大型設備向けの技術確立も目指す。
鉄塔、架渉線など実設備で検証 安全、短時間で確認
開発したのは、ドローンと設備の距離を安全に確保し、設備異常の判別が可能な画像を撮影するルート、カメラアクションを自動作成する技術。「SENSYN FLIGHT CORE」と中部電力パワーグリッド株式会社と共同開発した自動点検技術とを組み合わせた。支持物、がいし、架空地線、電力線を一括点検できる。点検には機体カスタマイズは不要で、市販ドローンで可能だ。
「SENSYN FLIGHT CORE」は様々なドローン・ロボティクスデバイスに対応可能で、データをクラウド管理・共有することもできる。
センシンは開発した送電設備自動点検技術の活用で、作業員を鉄塔に昇る負担から解放し、安全の確保、時間短縮、作業環境の改善、点検コスト削減が実現できると考えている。
今後、大型設備向けの技術確立を目指し、適用範囲の拡大を図る方針だ。






DroneTribune代表兼編集長。2016年8月に産経新聞社が運営するDroneTimesの副編集長を務め、取材、執筆、編集のほか、イベントの企画、講演、司会、オーガナイザーなどを手掛ける。産経新聞がDroneTimesを休止した2019年4月末の翌日である2019年5月1日(「令和」の初日)にドローン専門の新たな情報配信サイトDroneTribuneを創刊し代表兼編集長に就任した。現在、媒体運営、取材、執筆、編集を手掛けながら、企画提案、活字コミュニケーションコンサルティングなども請け負う。慶應義塾大学SFC研究所ドローン社会共創コンソーシアム研究所員、あおもりドローン利活用推進会議顧問など兼務。元産経新聞社副編集長。青森県弘前市生まれ、埼玉県育ち。