大阪メトロ、アイ・ロボティクスと協業 マイクロドローンで駅天井裏を点検

2020.01.31

  大阪市中心部を走る御堂筋線、千日前線などを運行する大阪市高速電気軌道株式会社(大阪メトロ、大阪市)は1月31日、ドローンソリューション開発の株式会社アイ・ロボティクス(東京)と協業し、駅の天井裏やそこにある構造物などを手のひらサイズのマイクロドローンによる点検を実施すると発表した。

効率化、労力軽減図る狙い ドローンは有資格者が運用

アイ・ロボティクスが点検に活用するドローン

  点検で使うのはレースやホビー用のドローンを改造し、カメラを搭載した縦横約10センチ、重さ100グラムのマイクロドローンで、手動で飛行させる。パイロットはアイ・ロボティクスが一般社団法人日本ドローンレース協会(JDRA)や、マイクロドローン撮影で知られる増田勝彦氏らと開発した研修を受講、「実運用資格試験」に合格し、「業務用無線資格」を取得して、知識、技術、適性など現場の運用に必要な水準を満たした場合にアイ・ロボティクスと契約し、現場で活動することになる。

  アイ・ロボティクスは2019年6月、煙突、管路、トンネルなど狭隘部と呼ばれる狭くて人が立ち入れない空間をマイクロドローンで撮影するサービスを開発している。今回の大阪メトロとの協業はその一環だ。

  大阪メトロは大阪の中心部を走る御堂筋線、千日前線、四つ橋線などの地下鉄や、バスなどを運用している。駅の天井裏の点検には足場を組むなど手間がかかり危険や煩雑な作業が伴うが、マイクロドローンなら天井裏の点検口から入れる。点検個所に照明がなくても、ドローンに搭載したLEDライトで照らして状況を確認できる。周囲に接触しても傷つけるおそれがない。マイクロドローンの導入で、点検作業の期間短縮、作業員の労力の軽減が図れ、効率化、省力化につながる。

  大阪メトロは今後、「地下トンネル高所部、マンホール内などの狭隘部や効果構造物の点検でもロボット技術を活用」する方針だ。

点検用マイクロドローンを手に乗せる株式会社アイ・ロボティクスの安藤嘉康代表取締役。「トークイベントに参加していたレーサーから、レースのスキルを活かせる仕事やビジネスを生み出す必要性に関する見解が示されたことが、マイクロドローンによる点検サービスを開発したきっかけ」と語った。
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