荷物の自動受け渡しポート「まもなく公開」 ブルーイノベーション熊田社長が“予告”

2019.10.17

  ブルーイノベーション株式会社の熊田貴之社長は17日、ドローンが高い精度で離着陸できるだけでなく、自律的に地上を走行するAGVが運んできた荷物を受け取るなどの機能を持つポートについて、「間もなく公表します」と予告した。横浜市の総合展示場、パシフィコ横浜で開催されたセミナーに登壇し、同社の取り組みを紹介する中で言及、参加者がメモを走らせていた。

産業用途からエンタメまで幅広く展開 産業振興を支えるステーションに

パシフィコ横浜の展示会で講演するブルーイノベーションの熊田貴之社長

  熊田社長が登壇したのは、「サービスロボット開発技術展、産業用ロボット開発技術展、ロボットITソリューション展、次世代モビリティ開発技術展」(主催、横浜ロボット開発技術展実行委員会)で行われた「ロボット・モビリティ専門セミナー」。熊田氏は「ドローンビジネスの最前線」について、同社の独自統合システム「ブルー・アース・プラットフォーム(BEP)」、SORAPASSなどを紹介し、「豊かな生活の実現に貢献する」と改めて宣言した。

  講演では冒頭、熊田社長がブルーイノベーションのこれまでのの取り組みを紹介。この中では、ドローンの担い手を育成する必要性が高まると感じて、一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)の設立に関わり事務局を運営していることや、その後、点検、監視などのソリューションを開発することに注力し、「One Command Full Mission」を実現させるシステム「ブルー・アース・プラットフォーム(BEP)」の開発にたどりついたことなどを説明した。またBEPについて、情報統合管理、サーバー通信、自己位置推定システム、操縦システムの4つのサブシステムで構成されている、なども説明した。

  具体的な活躍の現場として屋内警備ソリューション「T-FREND」、スイスのFLYABILITY社が球体ドローン「ELIOS」を活用した屋内点検事業、物流用ドローンポートの開発による物流ソリューションなどの事例を紹介し「それぞれにBEPが組み込まれている」と説明。9月22日に発表したばかりの7つのセンサーを搭載したELIOSの新型機、「ELIOS2」を日本市場に投入したことも紹介し、動画を投影しながら解説した。

  最近は、屋内でフライトをさせることで課題を解決する、インドアフライトプラットフォームAMY(エイミー)の活用を推進していることも紹介。倉庫内棚卸、点検などのソリューションを展開していることを強調した。自己位置は誤差がプラスマイナス1センチのレベルで、「現在、倉庫内の在庫管理などでの展開に問い合わせが非常に多い状況」と説明した。

  さらに、最近力をいれていることとして、「物流ソリューション」を提示。パーキンギシステムのIHI運搬機械株式会社や7月に提携した中国の物流会社ANTWORKと、基礎研究から4年かけて開発した離発着ステーション「BIポート」を、「間もなく公表します」と予告した。

  詳細の言及は避けたものの、ポートは、荷物が格納できるスペースをもち、荷物を運んできた自動ロボットから荷物を受け取り、次のモビリティに受け渡す機能を持っているといい、たとえば、倉庫からAGVで持ち込まれた荷物をポートにいったん格納し、ポートで待機しているドローンが荷物を自動で積み込んで配送をするイメージだと概要を説明した。

  熊田氏が会場でANTWORKのPR動画を投影すると来場者はスマホをかざすなどして撮影していた。

  熊田氏はポートについて、屋内外で活躍するドローンの離発着として活躍することを想定していて、「警備、点検、エンタメ、物流でポートを設置し、離発着ステーションの提供でドローンの産業振興をサポートしたい」と話した。

多くの来場者が耳を傾けた
ブルーイノベーションが設けたブース。他のブースから「一番にぎわっていた」と評判も聞こえた
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