独リリウム、デュッセルドルフ空港、ケルン/ボン空港とハブ化模索での提携に合意

2020.09.09

 エアモビリティによる地域内移動サービス開発を手掛けるドイツのリリウム(LILIUM、ミュンヘン)は9月8日、デュッセルドルフ空港、ケルン/ボン空港のそれぞれと、各空港がノルトライン=ヴェストファーレン州エリアの移動ネットワーク内でハブ空港化するための方法を模索する提携に合意したと発表した。リリウムは2025年までに、5人乗りeVTOLで、地域エアモビリティの確立を目指している。日本でも2023年のローンチを目指す株式会社SkyDriveが、2025年に大阪・関西万博の来場者向けサービスを視野に入れており、2025年に向けたエアモビリティの動きが活発化しそうだ。

域内のエアモビリティ移動実現に州も支援姿勢鮮明

 発表は9月8日、ノルトライン=ヴェストファーレン州のヘンドリック・ヴュスト運輸大臣も立ち合い、デュッセルドルフで行われた。ノルトライン=ヴェストファーレン州はドイツで最も人口密度が高い州で、40以上の大学が集積し、4つの国際見本市の開催地を抱えることから、エアモビリティの離着陸拠点となることを目指しており、リリウムの着陸地点として理想的な場所と考えられている。

 デュッセルドルフ空港、ケルン・ボン空港は、ともにノルトライン・ヴェストファーレン州の重要空港で、デュッセルドルフ空港は州最大の空港、ケルン・ボン空港は、ドイツで最も重要な商業空港だ。

 ノルトライン=ヴェストファーレン州のヘンドリック・ヴュスト運輸大臣は「現在SFのように聞こえることが、すぐに現実になるかもしれません。=ヴェストファーレン州は、未来のモビリティのモデル地域です。デジタルネットワーク化されたモビリティを研究・開発するだけでなく、できるだけ早く人々に体験してもらいたいと考えています。そのために州は、多くの未来志向のプロジェクトや研究プロジェクトを支援し推進しています。ケルン/ボン空港とデュッセルドルフ空港は航空、鉄道、道路の交通接続に優れた国際交通のハブであり、エアタクシーも含めたネットワーク型モビリティの開発に理想的な出発点です」とあいさつした。

 リリウムのCOO、レモ・ゲルバー博士は、「ノルトライン=ヴェストファーレンに革新的なサービスを提供できることに興奮しています。アーヘン、ビーレフェルト、ミュンスター、シーゲンなどの都市から地域最大の国際空港へ、直接、30分以内に、しかも排出ガスのない高速接続を、手頃な価格で提供します。ノルトライン=ヴェストファーレン州とその空港は、将来のこの野心的なプロジェクトを実施する上で理想的なパートナーです」と話した。

リリウムのサイトはこちら

■リリウム(LILIUM)
ダニエル・ウィーガンド氏、セバスチャン・ボルン氏、マティアス・マイナー氏、パトリック・ナテン氏の4人のエンジニアが2015年に共同設立した、排出ガスのない空の移動サービスを開発している航空会社。鉄道、道路より高速で価格競争力の移動を可能にする航空機「Lilium Jet」を設計、試作機を製作している。デモ機は5人乗りのeVTOLで2019年に初飛行した。環境配慮の高速移動を実現させることで、グローバル市場での需要の開拓とサービス提供を目指している。
リリウムの2空港との提携合意を伝えるサイト
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