• 2026.5.29

    エアロネクスト、新技術「ActiveWing」搭載機をJapanDroneで公開へ 特徴は可動式補助翼

    account_circle村山 繁

    株式会社エアロネクスト(東京都渋谷区)は、回転翼機に可動式補助翼を取り入れる新技術「ActiveWing」を搭載した物流用ドローンを6月3日に千葉・幕張メッセで開幕するJapanDrone2026で初公開する。可動式補助翼で飛行時の揚力を補い飛行距離の拡大を図る。JapanDroneでは試作機を作った株式会社トピアが機体を展示する。また今後機体を共同で研究開発するイームズロボティクス株式会社もブースで2分の1のサイズのモデルを展示する。

    イームズと共同で研究開発 距離拡大、高効率

    ActiveWingはエアロネクストが開発した補助翼が飛行時の揚力を補助する技術で、マルチコプターの航続距離の拡大を支えエネルギー効率を向上させる。エアロネクストが今年(2026年)3月にこの技術の開発と試作機を公表し、イームズロボティクス株式会社と共同開発を進めることを明らかにしていた。

    今回JapanDroneで公開されることになったActiveWing搭載機は、エアロネクストが独自開発した重心制御技術、4D GRAVITYも搭載している。機体サイズは2807mm×3203mmで、アームを折りたたむと1200mm×1615mmとなる。機体重量はバッテリーを含めて26kgで、飛行距離10㎏の荷物を積んだ場合で20km。巡航速度は秒速15m(時速54㎞)。LTE通信機能を搭載している。

    エアロネクストは「安定性・効率性・機動性を向上。物流用途を中心に、監視、点検、空撮など幅広い用途での活用を見据えています」とコメントしている。

     なおエアロネクストの子会社で物流事業を手掛ける株式会社NEXT DELIVERYは、6月26日に静岡県川根本町で、今回のActiveWing搭載機を含めた、日本企業との共同開発機3機のデモフライト見学会を計画している。

     ActiveWing搭載機の公開に関するエアロネクストのプレスリリースは以下の通り

    エアロネクスト、Japan Drone 2026で新技術「ActiveWing(R)」搭載の新型国産物流ドローンを初公開

    ~ 可動式補助翼により安定した長距離飛行を実現 ~

    株式会社エアロネクスト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 グループCEO:田路圭輔、以下 エアロネクスト)は、2026年6月3日(水)から6月5日(金)まで幕張メッセで開催される「Japan Drone 2026」において、新技術「ActiveWing(R)*1」を搭載した新型国産物流ドローン(以下 本機体)を初公開します。

     本機体は、可動式の補助翼により飛行時の揚力を補助することで、従来のマルチコプター型ドローンと比較して、より長距離かつ高効率な飛行を実現します。

    さらに、エアロネクスト独自の機体構造設計技術4D GRAVITY(R)*2を採用し、安定性・効率性・機動性を向上。物流用途を中心に、監視、点検、空撮など幅広い用途での活用を見据えています。

    マルチコプター型ドローンの課題の一つである航続距離の向上に向け、エアロネクスト独自技術「ActiveWing(R)」の研究開発を進めており、本機体はこの技術が搭載された初の機体となります。

    なお、本機体の試作機製作はカーボン部品の製造を得意とする株式会社トピア(本社:三重県鈴鹿市、以下トピア)が担当しました。今後、イームズロボティクス株式会社と共同で研究開発を進め、2026年秋頃より、エアロネクストの子会社である株式会社NEXT DELIVERYが国内複数地域で推進する新スマート物流 SkyHub(R)*3の実装地域や各地の実証実験など、ドローン物流の現場に順次投入していく予定です。

     

    【Japan Drone 2026 開催概要】

    ■テーマ:ドローンによるインフラ革命 ~地域創生と街づくり~

    ■会期:2026年6月3日(水)から6月5日(金)  10:00~17:00

    ■会場:幕張メッセ

    ■主催:一般社団法人 日本UAS産業振興協議会(JUIDA)

    ■公式サイト:https://ssl.japan-drone.com/index.html

    【展示概要】

    以下の2カ所で展示いたします。

     イームズロボティクス ブーストピアブース
    展示内容1/2スケールモデル実機(1/1モデル)
    ブース小間番号AL-23AL-18

    【新型物流ドローンの主な特長】

    ■ 新技術「ActiveWing(R)」による長距離・高効率飛行

    補助翼が飛行時の揚力を補助することで、エネルギー効率を向上

    ■ 4D GRAVITY(R)による高い安定性と運搬性能

    空力特性を最適化し、物流用途に求められる安定飛行を実現

    ■ 実運用を見据えた物流向け機体設計

    長距離輸送に対応する機体設計とLTE通信機能を搭載

    資料
     
     
    *1 新技術ActiveWing(R)
    4D GRAVITY(R)︎の技術的思想に基づき発明されたマルチコプター機体に取り付けられた補助翼を独立変位させて空力特性を最適化する構造技術。補助翼による揚力でプロペラ推力を補助することで、機体の操作性を損なうことなく航続距離を延伸。巡行中も姿勢制御に必要なプロペラ回転数を維持するため、プロペラと補助翼による効率性と安定性を両立させる独自開発のハイブリッド構造。
     
    *2 機体構造設計技術4D GRAVITY(R)︎
    飛行中の姿勢、状態、動作によらないモーターの回転数の均一化や機体の形状・構造に基づく揚力・抗力・機体重心のコントロールなどにより空力特性を最適化することで、安定性・効率性・機動性といった産業用ドローンの基本性能や物流専用ドローンの運搬性能を向上させるエアロネクストが開発した機体構造設計技術。エアロネクストは、この技術を特許化し4D GRAVITY(R)特許ポートフォリオとして管理している。4D GRAVITY(R)による基本性能の向上により産業用ドローンの新たな市場、用途での利活用の可能性も広がる。
     
    *3  新スマート物流SkyHub(R)︎
    エアロネクストとセイノーHDが共同で開発し展開する、既存の陸上輸送とドローン物流を繋ぎこみ、地上と空のインフラが接続されることで、いつでもどこでもモノが届く新スマート物流のしくみ。ドローン配送が組み込まれた、オープンかつ標準化したプラットフォームで、ドローンデポ(R)︎を拠点に、車とドローンを配送手段として異なる物流会社の荷物を一括して配送する共同配送、買物代行、フードデリバリー、医薬品配送など、地域の課題やニーズに合わせたサービスを展開、提供する。
    SkyHub(R)︎は、人口減少、少子高齢化による労働者不足、特定過疎地の交通問題、医療問題、災害対策、物流弱者対策、公共交通の維持等、地域課題解決を図ることができるよう、物流網を再構築するソリューションであり、住民の利便性や生活クオリティの向上による地域活性化の推進や、持続的な地域コミュニティづくりのうえでも有意義なものといえる。
    【株式会社エアロネクストとは】
    エアロネクストは、「人生100年時代の新しい社会インフラで、豊かさが隅々まで行き渡る世界へ。」をミッションに掲げ、低空域を活用した今までにない新たな価値創造を推進しています。重力、空力特性を最適化することで、産業用ドローンの基本性能や物流専用ドローンの運搬性能を向上させる独自の機体構造設計技術4D GRAVITY(R)を提供する技術ライセンス事業、ドローン関連技術の共同開発や開発受託を行う共同開発事業を展開しています。また、戦略子会社株式会社NEXT DELIVERYを通じて、地域の物流を集約化、効率化していく新スマート物流SkyHub(R)事業、日本有数のノウハウと実績を持つチームが最先端の技術とスキルで推進するドローン運航事業を展開しています。SkyHub(R)事業は、すでに国内の複数地域で社会実装され、多くの課題を抱える地域物流の課題解決の貢献を推進しています。
    *会社概要は https://aeronext.co.jp/about/company/をご覧下さい。
    *エアロネクストおよびエアロネクストのロゴ、NEXT DELIVERY、並びに「4D GRAVITY(R)」「SkyHub(R)」は、株式会社エアロネクストの商標です。
    *その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。 

    AUTHER

    村山 繁
    DroneTribune代表兼編集長。2016年8月に産経新聞社が運営するDroneTimesの副編集長を務め、取材、執筆、編集のほか、イベントの企画、講演、司会、オーガナイザーなどを手掛ける。産経新聞がDroneTimesを休止した2019年4月末の翌日である2019年5月1日(「令和」の初日)にドローン専門の新たな情報配信サイトDroneTribuneを創刊し代表兼編集長に就任した。現在、媒体運営、取材、執筆、編集を手掛けながら、企画提案、活字コミュニケーションコンサルティングなども請け負う。慶應義塾大学SFC研究所ドローン社会共創コンソーシアム研究所員、あおもりドローン利活用推進会議顧問など兼務。元産経新聞社副編集長。青森県弘前市生まれ、埼玉県育ち。
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