Drone Fund(東京)は、5月24日空飛ぶクルマの開発を手掛け、国際コンテスト「GoFly」参戦中のテトラ・アビエーション株式会社(東京)に、Drone Fund 2 号(正式名称:千葉道場 2 号投資事業有限責任組合)から出資を実施したと発表した。テトラも同日、第三者割当増資により約5,000万円を調達したと発表している。テトラへの出資者にはDrone Fundのほか、Incubate Fund、TomyK(代表:鎌田富久氏)などが名を連ねているという。
調達総額はあわせて約5000万円

テトラ・アビエーションは、一人乗りの空飛ぶクルマ「teTra」を開発している東大発スタートアップ。米ボーイング社が中心となって複数年にわたって開催中の個人用飛行装置の国際コンテスト「GoFly」に参戦中で、2018年6月の第1ステージでは世界95カ国から参加する全3000チームの中から世界TOP10入りをしたことで注目された。2019年3月の第2ステージも突破し、現在は2020年3月開催予定の最終ステージである飛行審査に向けて、1/1サイズ(実機と同じ大きさ)の試作機の製作を進めている。最終ステージではマンションやビル相当の高さを飛行し、審査では実際の飛行や機体の完成度に加え、ビジネス面も評価対象となる。
Drone Fundは、「ドローン前提社会」や「エアモビリティ社会」の実現を目指し、空飛ぶ車の研究開発チームや海外投資にも力を入れている。テトラ・アビエーションはGoFlyで実績を残す実力があり、開発している1人乗りエアモビリティには有事のさいに救急車よりも先に医師が現地にたどり着ける可能性に道を開くなど将来性に期待ができることから、今回の出資となった。
Drone Fundは「出資を通じて、空飛ぶクルマの開発を促進し、エアモビリティ社会の実現に向けた動きを加速させることを目指します」とコメントしている。
GoFlyコンテスト公式サイト:https://goflyprize.com/
■テトラ・アビエーション 概要
社名:テトラ・アビエーション株式会社
代表者:代表取締役 中井佑
設立:2018 年6月1日
事業内容:空飛ぶクルマ「teTra」開発
ウェブサイト:https://jp.tetra-gofly.com/
■Drone Fund 概要
ドローン関連のスタートアップに特化したファンドとして2017年6月に千葉功太郎氏が設立。「ドローン前提社会」「エアモビリティ社会」の実現を目指しグローバルに投資している。
正式名称 :千葉道場ドローン部 2 号投資事業有限責任組合
運営会社 :鎌倉インベストメント株式会社
代表者:千葉功太郎代表パートナー、大前創希代表パートナー
所在地 :東京都港区芝公園 3-1-8 芝公園アネックス 6F
設立:2018 年 8 月
事業内容:ドローン、エアモビリティ関連への投資及び協業支援
ウェブサイト :http://dronefund.vc


DroneTribune代表兼編集長。2016年8月に産経新聞社が運営するDroneTimesの副編集長を務め、取材、執筆、編集のほか、イベントの企画、講演、司会、オーガナイザーなどを手掛ける。産経新聞がDroneTimesを休止した2019年4月末の翌日である2019年5月1日(「令和」の初日)にドローン専門の新たな情報配信サイトDroneTribuneを創刊し代表兼編集長に就任した。現在、媒体運営、取材、執筆、編集を手掛けながら、企画提案、活字コミュニケーションコンサルティングなども請け負う。慶應義塾大学SFC研究所ドローン社会共創コンソーシアム研究所員、あおもりドローン利活用推進会議顧問など兼務。元産経新聞社副編集長。青森県弘前市生まれ、埼玉県育ち。