DJIは3月2日午後11時、FPVドローン「DJI FPV」を正式に発表した。約795gの機体のほか、ゴーグル、プロポなど飛ばすための一式がセットになった。レース機の機敏な飛行性能と撮影機の高品質な映像撮影を可能にしていることが特徴。飛行はノーマル、マニュアル、スポーツと熟練度などに応じた3種類があり使い分けができる。最高速度は時速140㎞で、緊急ブレーキとホバリングの機能を備える。プロポで操作するほかに、手の動きで直感的に操作するモーションコントローラーも別売りで用意された。最大飛行時間は20分。日本国内での伝送距離は6㎞で遅延時間は28 ms以下。「DJI Flyアプリ」には、操作法を解説するチュートリアルも盛り込んだ。価格は基本セットの「DJI FPV コンボ」が税込み154,000円。インテリジェントフライトバッテリー、専用の充電ハブのセット「DJI FPV Fly Moreキット」が税込み33,000円、オプションのモーションコントローラーは別売で税込み17,600円だ。桜の季節を前に、FPVへの関心を高めるプロダクトが登場した。
「DJI FPV」の主な特徴は
・機体、ゴーグルなどがフルセットで組み立て不要
・熟練度や用途に応じて3つの飛行モード
・最高速度は時速140㎞、0→100㎞/hまで2秒
・ホバリング、緊急ブレーキあり
・最大飛行時間約20分
・モーションコントローラーに対応。ただし別売り
・日本では伝送距離6㎞、レイテンシー28ms
・センサーは1/2.3インチCMOS
・142°のFOVで60fps、150°FOVで50 fps
・無料のシミュレーターアプリ
などだ。同社の専用サイトに詳細が掲載されている。
DJIは3月2日の夜に発表。翌日、日本語のプレスリリースを公表した。リリースは以下の通りだ。
民生用ドローンと創造性あふれるカメラ技術で世界をリードするDJIは、これまでにない直感的かつ没入感あふれる飛行体験を実現するフルセット版FPVドローンDJI FPVを発表しました。DJI FPVは、レース用FPVドローンの高速飛行性能、従来型ドローンのシネマティックな映像撮影を実現するカメラ性能、DJIの一般向けドローンが持つ安全機能と伝送技術の全てを兼ね備えています。また、オプションとして、片手の動きだけでドローンを制御できる画期的なモーションコントローラーにも対応しています。DJI FPVは、新しいドローンカテゴリーを生み出し、初心者からプロに至るあらゆるドローンファン、コンテンツクリエイターに対して、新たな可能性を提示します。
「2006年の創業以来、DJIはドローンの可能性の限界に挑戦し続けてきました。創業15周年となる今年、DJI FPVの発売を以てドローン飛行をさらに再定義し、これまでの15年間のイノベーションに敬意を表したいと思います。DJI FPVは他社製のFPVドローンとは違い、開梱後の組み立ては必要ありません。すぐに使用することができ、FPVドローンと従来型カメラドローンの最高レベルの技術を持ち併せています。レース用ドローンのように飛行でき、さらに従来型ドローンのようにホバリングでき、カスタム仕様のドローンのように加速、他のドローンよりも素早く停止します。このDJI FPVは初心者には取り扱いの難しかったFPVドローンのハードルを下げ、また、最初からシステムが構築されているので、何時間もかけシステムをゼロから組み立てる必要もありません。没入感あふれるドローン飛行の中でも、最高級のスリルを誰でも味わうことができます。世界中の皆さんが、このDJI FPVを楽しんでいただけることを心待ちにしています。」と、DJI Europe クリエイティブ・ディレクター、Ferdinand Wolfは述べています。
DJI FPVには、ドローン、ゴーグル、専用送信機に加え、オプションとして、手の動きに基づきドローンを直感的に操作できる全く新しいモーションコントローラーが含まれます。ドローンには高速飛行を可能にする高性能モーターを搭載。また、直感的に使えるUIと最新の安全機能により、優れた操作感を実現しています。FPVシステムは、DJI独自のO3伝送技術(旧名OcuSync伝送技術の3世代目)により、低遅延かつ高解像度でドローン映像を伝送します。他に類を見ない高い信頼性と優れた伝送技術に加え、RockSteady電子式映像ブレ補正技術により、非常に滑らかで安定した4K動画を60fpsで撮影することができます。
3種類のフライトモードは、どんなスキルレベルのパイロットでも操作できるよう設計され、FPVシステムにすぐに慣れることができ、アマチュアでもプロでも、安心して飛行することができます。初心者がより安心かつ安全に飛行することができる緊急ブレーキ&ホバリング機能を新たに搭載し、空域制限や潜在性のある危険をパイロットに知らせるGPSベースのジオフェンスシステム、また、付近を有人航空機が飛行する場合にパイロットに警告するDJIのAirSence ADS-Bレシーバーシステムなど、DJI FPVにはDJIの安全機能が多数搭載されています。多くの国・地域では、FPVゴーグルを装着しながらドローンを飛行させる場合、補助者を設け、空域や周辺に危険がないか監視してもらう必要があります。(日本国内において屋外でゴーグルを使用しての飛行は目視外飛行になり、国土交通省航空局からの飛行の許可・承認を取得する必要があります。) 常に安全に注意しながら、責任を持って飛行し、飛行に関する現地の法律及び規制を遵守してください。
DJI FPVは、初心者からプロに至るまで、誰でも自分のスキルレベルに合ったフライトモードを選択することができる、DJI史上初の統合型FPVドローンです。
▶ノーマル (N)モード:Nモード中、DJI FPVは、GPSやドローン底部のビジョンポジショニング システム (VPS)を使用してその場でホバリングするなど、他のDJIドローンと同様の動作をします。最も使いやすいモードで、フロント部にある障害物検知センサーで近くにある障害物を検知すると、機体は減速します。ただし、パイロットは検知された障害物をドローンが回避するよう操作する必要があります。
▶マニュアル (M)モード:経験豊富なユーザー向けに設計されたMモードでは、自由度の高い操作が可能です。Mモード中は、全てのセンサーとホバリング機能が無効になります。
▶スポーツ (S)モード:ハイブリッドモードであるSモードは、Mモードのダイナミックな動作性とNモードの主要な安全機能という両方のモードの特性を併せ持ちます。Sモードは、3種類のモードの中で中間に位置し、FPV飛行に慣れてきたパイロットが、自分のスキルをより探求できるように設計されたモードです。
飛行中、パイロットは様々な安全機能を使用できるため、思い出に残るようなスリル満点の飛行体験ができると同時に、飛行安全性も確保できます。緊急ブレーキ&ホバリング機能は、どのフライトモードでも利用でき、飛行中いつでもドローンを停止させ、その場でホバリングすることができます。
障害物検知センサーはNモード使用中に有効で、障害物が検知されるとパイロットに警告し、自動的に機体を減速させます。ビジョンポジショニングシステム (VPS)や機体底部の補助ライトを利用でき、スムーズな離着陸が可能です。もう一つの重要な機能であるRTH(Return-to-Home)機能は、ボタンを一度押すだけで、自動でドローンをホームポイントまで帰還させます。また、伝送信号が消失した場合にもRTHが発動します。さらに、ADS-Bレシーバーシステムは、ADS-Bトランスミッターを搭載した航空機やヘリコプターなどの有人飛行機が近くを飛行している場合にパイロットに通知します。
DJI FPVは、最先端のHD伝送技術を使って、今までにない世界を私達に見せてくれます。DJI FPV Goggles V2を装着中、パイロットはDJI FPVからの鮮明な映像を長距離からでも低遅延で見ることができます。最先端のレース用モーターを使用しているため、飛行中に高速アクションが可能で、O3伝送システムは素晴らしい信頼性を確保します。新たに開発されたこのモーターは最大飛行速度が140 km/h、停止した状態から100 km/hまで加速するのにたった2秒。心揺さぶられるレース飛行体験が可能です。さらに進化した伝送技術O3伝送システムは、伝送距離10 km(日本向けの最大伝送距離は6km=<注1>)、デュアル周波数自動切替(日本国内は2.4 GHz帯のみ対応)、50 Mbpsの高ビットレート、最先端の耐干渉機能に対応し、信頼性の高いフィードを伝送します。2019年に発表したDJIのHD伝送システムは、世界初の低遅延のHDデジタル動画伝送を市場にもたらしました。DJI FPVシステムも同じ技術を使用し、低遅延で鮮明な映像をゴーグルに伝送します。パイロットは以下の表示オプションから選択することができます:
▶高品質モード:142°のFOVで60fps、または150°FOVで50 fpsの1440×810p動画を表示します。このモードでは、遅延は40 ms以下です。
▶低遅延モード:高フレームレートのシネマティックな映像を楽しみつつ、遅延時間は28 ms以下です。142°FOVで120 fps、または150°FOVで100 fpsの1440×810pの動画を表示します。
▶オーディエンスモード:パイロットの見ている映像を、最大8台まで接続しているゴーグルと共有できるため、周囲のオーディエンスも一緒にスリリングな飛行を体験できます。
優れた飛行性能と、息を呑むほど美しい撮影映像 DJI FPVは、飛行性能に優れているだけではなく、今すぐ共有したくなるような映画のようなダイナミックな映像を撮影することができます。120 Mbpsでの4K/60fps動画撮影に対応しているカメラが1軸ジンバルに搭載されているため、複雑な動きをしているときでも安定性を維持しつつ、垂直にカメラを回転させ、ユニークな角度で撮影することもできます。また、RockSteady映像ブレ補正により、滑らかな映像を撮影し、動きの速いシーンを撮影するときでも歪みを低減します。高度な歪み補正ソフトウェアによりFPV映像でありがちな歪みを補正し、魚眼レンズ撮影のような外観になるのを防ぎます。また、パイロットは1080p/120 fpsの4倍スローモーション動画を撮影することができるため、印象的な瞬間を細部まで 鮮明に再現できます。さらに、撮影した映像はH.265またはH.264フォーマットで保存できるため、メモリーカードの容量を節約できると同時に、圧縮しても高画質のまま保存することができます。
<注1: DJI FPVの最大伝送距離は10 kmで、これは障害物や電波干渉がなく、FCC準拠の場合の値です。MIC(日本)での最大伝送距離は6 kmです。最大飛行距離の仕様は、無線の接続強度とレジリエンス(復元力)を踏まえた概測になります。必ず現地の法律および規制に従い、許可がない限り、目視範囲内でドローンとその周囲を常時監視して飛行させてください。>
インタラクティブかつ実用的なサポートツールが豊富に揃っているため、パイロットは自信を持って飛行を開始できます。DJI FPVで使用する最新版のDJI Flyアプリには、DJI FPVの操作方法について詳しく解説してくれるチュートリアルが含まれています。新たに開発されたDJI Virtual Flightアプリは、無料で利用できるシミュレーターアプリ2で、初心者パイロットでも楽しく簡単に、安全な環境で、ドローン飛行の動きに慣れることができます。シミュレーターでは専用コントローラーを使用し、様々な設定でDJI FPVドローンを飛行させることができます。
DJI Care Refresh DJI Care Refreshは包括的な保証プランで、DJI FPVにもご利用いただけます。少額の追加料金で、ご使用中の衝突や水没、経年劣化を含む故障が発生した際、DJI Care Refresh(1年版)は1年間に最大2回まで、(2年版)は2年間に最大3回までの製品交換サービスを受けることができます。その他専用テクニカルサポート、無料の往復配送料などのサービス特典も含まれ、2年版のプランにおいては、通常1年間のメーカー保証を2年間まで延長するサービスも適用されます。尚、飛行紛失保証の特典はこの製品では利用できません。詳細はhttps://www.dji.com/service/djicare-refreshでご確認ください。
DJI FPVは、DJI公式オンラインストアstore.dji.comやDJI認定ストア、DJI正規販売代理店等、およびAmazonにて販売中です。FPVドローン、送信機 2、FPV Goggles V2、ケーブル全てとバッテリー1個が含まれるDJI FPV コンボが154,000円(税込)です。また、追加のインテリジェントフライトバッテリーと専用の充電ハブが同梱されたDJI FPV Fly Moreキットは33,000円(税込)で販売します。オプションのモーションコントローラーは別売で、17,600円(税込)です。
DJI JAPAN株式会社(東京)は8月29日、DJIが手のひらサイズのVlog用新型ドローン「DJI Neo」をベルリンで9月6日に開幕するコンシューマ・エレクトロニクスとホーム・アプライアンスの見本市「IFA 2024」(国際コンシューマ・エレクトロニクス展、~9月10日)でお披露目すると発表した。初日の前日、9月5日に正式発売を予定している。IFA 2024でDJIは、ドローン、画像処理システム、自転車、ポータブル電源を出展するという。
DJI Neo についてDJI JAPANは日本時間9月5日22時に発表することを公式サイトで伝えている。また、IFAでの展示についてはプレスリリースを公表している。
IFAに関する発表は以下の通り。
幅広い製品イノベーションで、DJIは可能性の限界に挑戦し続けます
2024年8月29日 – 民生用ドローンと創造性あふれるカメラ技術、Eバイクのドライブシステムで世界をリードしてきたDJIは、IFA 2024において、革新的な新製品を出展いたします。9月6日~10日にかけて開催されるIFAベルリンで、来場者はDJIの革新的なソリューションの数々に触れることができます。実践的なデモやインタラクティブなワークショップを通し、ドローン、画像処理システム、自転車、ポータブル電源の未来をご紹介します。
「欧州最大の家電見本市であるIFAで最新製品をご披露できることを、非常に喜ばしく思っております」と、DJI コーポレートストラテジー担当シニアディレクターChristina Zhangは語っています。「私たちの目標は、当社の最先端テクノロジーが、いかに創造性を刺激し、当社製品のご愛用者、また初めて目にする方の生活様式にどんな変化をもたらすことができるかをご紹介することです。今年は特に、手のひらサイズのVlog用新型ドローンと、画期的な電動マウンテンバイクのイノベーションをご紹介できることをうれしく思っております。これらの製品で、屋外アクティビティの新たな可能性が広がることでしょう。」
DJIブースにて、最新ドローンやクリエイティブカメラのイノベーションを体験
DJI Neo:9月5日正式発売となるDJIの革新的な手のひらサイズのVlog用新型ドローンをご体験ください。
コンシューマー向けドローン:Avata 2、Mini 4 Pro、Air 3、Mavic 3 Pro等、革新的で多様な飛行体験を実現する最新のコンシューマー向けドローンのラインナップをご覧ください。
ハンドヘルドソリューション:汎用性の高いOsmo Pocket 3やOsmo Action 4、プロレベルの録音を実現するDJI Mic 2、操作性に優れたOsmo Mobile 6を、実際に手に取って試すことができます。またブースには、Focus Pro、RS 4、RS 4 Proなど、今年発表となったDJI PRO製品シリーズも展示されます。
新規に電動自転車業界に参入:Amflow PL、DJI Avinox
最近発表されたAmflow PLは、業界初、超軽量モデル同等の大きさと重さを実現したフルパワーeMTBです。また、DJI Avinox Drive Systemを搭載した初の電動マウンテンバイクでもあります。DJIの最先端のモーターとバッテリーテクノロジーを統合し、これまでにない性能とスマートな機能をEバイクに提供します。
DJI Avinoxの特長:
コンパクトで軽量な2.52 kgのドライブユニットが、驚きの105 N·mトルクを発揮します。
複数のアシストモードを提供するスマートアシストアルゴリズムで、走行体験をお好みに合わせてカスタマイズできます。
GaN急速充電テクノロジーにより、0%から75%まで1.5時間で急速充電が可能です。
インタラクティブハブの2インチOLEDフルカラー コントロール ディスプレイを備え、Avinoxアプリでドライブユニットとモバイルデバイスを接続できます。
2024年発表のDJIポータブル電源を体感:Power 1000
IFA 2024にて、DJI Power 1000が欧州トレードショーでのデビューを果たします。コンシューマー向け、プロ向け、産業向け、または農業向け、すべての分野の製品開発において、DJIはバッテリーの研究と開発を、長い年月をかけて行ってきました。このポータブル電源は、大容量出力、超急速充電対応のデュアルUSB-Cポートを備え、充電中の騒音レベルが極めて抑えられています。DJI Powerシリーズは、屋外と自宅の両方でのデバイスの充電を可能にし、さまざまな用途で静音性と信頼性に優れた電源を提供します。
DJIの物流、産業、農業ソリューションで、業務をスマートに
さまざまな業界の運用効率と生産性向上のために設計された FlyCart 30、Matrice 350 RTK、Matrice 30T、Mavic 3 Enterpriseシリーズ、DJI Dock 2、Agras T50をご覧ください。
学び、制作し、共有する
DJIでは、創造性とスキル開発の促進のため、プロとコンシューマーを対象に、映像制作の専門家や才能豊かなコンテンツクリエイターらによる一連のワークショップを開催します。これらのワークショップには、IFAの来場者なら誰でも参加することができ、質の高いコンテンツを手軽に制作するヒントを得ることができます。
IFAの会場で、お待ちしています
IFAは、2024年9月6日~10日の期間中、メッセベルリンで開催されます。ホール17~110のDJIブースにお立ち寄りいただき、当社のイノベーションを体験し、ドローン、カメラ、自転車、ポータブル電源テクノロジーの未来をご覧ください。
DJIについて
2006年の創業以来、DJIは、民生用ドローン業界の草分け的存在として、イノベーションを推進しながら、ユーザーの初めてのドローン飛行をサポートし、人々が思い描いてきた夢を実現し、プロの映像制作に革新をもたらし続けてきました。今日、DJIは人類の進歩を促進し、より良い世界を形成することを目標に、日々邁進しています。DJIは、常に純粋な好奇心を抱きながら課題の解決に尽力し、サイクリング、再生可能エネルギー、農業、公共安全、測量、マッピング、インフラ点検といった分野に事業を拡大してきました。それら一つ一つの分野で、DJI製品は新たな価値を生み出し、世界中の人々の生活に前例のない根本的な変化をもたらしています。
Amflowについて
2023年に満を持して誕生したAmflowは、マウンテンバイクの走行に計り知れない情熱を抱く技術専門家たちの手で創り出されました。当社は、洗練された電動マウンテンバイクのボディに隠された、比類のないパワー、走行距離、パフォーマンスの組み合わせで、市場を驚かせるべく開発に勤しんでいます。Amflowの電動自転車業界への約束は、Amflowの電動マウンテンバイクを、あらゆる地形を可能性に富んだワンダーランドに変えたいと願うすべての電動バイクライダーが乗りたいと思うものにすることです。
詳細については、下記をご覧ください。
Webサイト:www.dji.com/jp
オンラインストア:www.store.dji.com/jp
Facebook:www.facebook.com/dji.jp
Instagram:www.instagram.com/dji_japan
X(旧Twitter):www.twitter.com/djijapan
LinkedIn: www.linkedin.com/company/dji
YouTube:www.youtube.com/DJIJapan
IFA公式ページ:https://www.messe-berlin.jp/IFA-jp/#about_ifa
IFA動画:https://youtu.be/13a52guxigA
ドローン開発のイームズロボティクス株式会社(南相馬市<福島県>)は、レベル4飛行定着に向けた新型機の開発や、VTOLやUGVを含む自律システムの技術開発をさらに推進させる成長戦略を公表した。「事業の成長と業務拡大を目指し、新たなステージへ進む」ため、、南相馬市の本社工場の生産ラインを拡充し、ふじみ野市(埼玉県)にあるR&Dセンターでの技術者を増員する。海外進出も視野に入れる。これに伴い幅広い分野で人材を募る。
イームズが成長戦略を発表したのは8月16日。これに伴う人材募集について、公式サイトでは「当社は、今後ドローンの「レベル4」実現に向けて新型機体の開発および事業展開を進めてまいります。今回はその立ち上げメンバーの募集です。世界中で注目を集めるドローンに携わる社会貢献性の高さだけでなく、成長企業の一員として成長実感も得られる。そんな環境があなたを待っています」とアピールしている。
またイームズの発表は以下の通り。
イームズロボティクス株式会社(以下、「当社」)は、このたび事業の成長と業務拡大を目指し、新たなステージへ進むための戦略的な取り組みを発表いたします。近年の事業拡大を背景に、当社はより多くのお客様に高品質なサービスを提供するため、各部門での人員増強を図るとともに、先端技術の開発と新規プロジェクトへの参入を積極的に進めてまいります。
■業務拡大の背景と目的
当社は、自律行動する安全なロボットやシステムの開発を基本理念としており、これまでに数々のプロジェクトを成功させてきました。現在の事業は、販売、ソリューションサービス、システム提供サービスの3つの柱で構成されており、自社開発力がその根幹を支えています。今回の業務拡大は、UAV(無人航空機)やUGV(無人走行車両)、などの自律システムの技術開発をさらに推進し、新しい市場への参入を目指すものです。
■新規技術開発とプロジェクト拡充
当社は今後、ドローンやVTOL(垂直離着陸機)やUGVの分野での技術開発に注力しています。これにより、物流、農業、災害対策など多岐にわたる分野での新たなソリューションを提供することを目指しています。特に、近年の航空法改正に伴う国内基盤整備の進展により、無人航空機の市場は大きな成長が見込まれており、当社はこの分野でのリーダーシップを強化してまいります。
■生産拠点の増強
福島県南相馬市にある本社工場の生産ラインを拡充し、より多くの製品を迅速に市場に投入できる体制を整えます。また、埼玉県ふじみ野市のR&Dセンターでは、先端技術の研究開発を推進するため、技術者の増員を行います。
■グローバル市場への展開
当社は、国内市場のみならず、海外市場への展開も視野に入れています。事業拡大を目指し、パートナー企業との連携を強化し、新しいビジネスチャンスを創出します。
■新規技術開発と人員募集
当社の取り組む分野、技術開発に関心があり、当社とともに新しい事業を進めていく意欲のある方を幅広く募集いたします。
当社は、これまでの実績を基に、さらに多くの分野で革新的なソリューションを提供し続けます。ドローン技術を活用して、物流、農業、インフラ点検、災害支援など、さまざまな社会課題の解決に貢献することを目指してまいります。
求人の詳細については以下イームズロボティクスサイトよりご確認ください
8月14日の東証グロース市場で株式会社ACSL(東京)株に買いが先行し、午前中の取引では一時、前日終値の741円より59円高い800円に載せる場面があった。前日13日の取引終了後にACSLが発表した1~6月期中間決算(決算期は12月)で、売上高が前年同期の290.6%増の20億5000万円と大幅に拡大し、2024年12月期決算も売上高が272.6%増の33億4000万円と見込んでいることが好感されたとみられる。
この日の株価は前日終値比15円高の756円で取引がはじまり、じわじわと買いが集まった。午前の取引時間中は749円を下回ることはなく、前日終値を超える水準で取引された。
ACSLが前日に発表した1~6月期決算では売上高が前年同期の5憶2483万円に対し20億5014万円と290.6%増加した。営業損益は10億2632万円の赤字、経常損益は9億6327万円の赤字、純損益は10億1035万円の赤字だった。
1~6月期の売上高20億5014万円をセグメントごとに見ると、「実証実験」「プラットフォーム機体販売」「用途特化型機体販売」「その他」4分野のうち、「その他」が17億3134億円と飛び抜けて高く全体の84%を占める。前年同期の売上高5憶2483万円の3倍を上回る額に相当する。「その他」はもともと、機体の保守手数料や消耗品販売などが想定されている。今回はそれとは別に、インドのパートナー企業Aerarc社と締結したMOU(覚え書き)に基づき、インド市場での「地上走行ロボットの販売」として1097万米ドル(17億51万円)を受注したため、その額が「その他」を押し上げた。
残るセグメントの「実証実験」は前年同期比5327万円減(19.8%減)の2億1534万円、「プラットフォーム機体販売」は前年同期比2553万円減(52.2%減)の2330万円、「用途特化型機体販売」は前年同期比3757万円減(31.9%減)の8015万円と、「その他」以外の3事業は伸び悩んだ。前年同期は「その他」が8964万円と売上高全体の17.0%を占めていたが、今回は84.4%を占め、インド関連事業に支えられたことを色濃く反映した決算となった。
12月通期決算では売上高を272%増の33億4000万円と見込むが、営業損益は30億600万円の赤字、経常損益は18億6000万円の赤字、純損益は19億3500万円の赤字を見込んでいる。
ドローンスクールを中心に、愛好家や講習生に人気となっている小型ドローン「DRONE STAR TRAINING」を開発した株式会社ORSO(東京)が、国家資格の実地試験対策に使える自宅練習用のマットを開発中だ。DRONE STAR TRAINING は7月17日の発売以来、試験に使われるプロポに近い操作感を再現したコントローラーや、飛行を安定させるビジョンセンサーのON/OFFを切り替えられる機能が高い評価を受けており、マットはその反響に答える形で開発を進めている。登場すればさらに評価を押し上げることになりそうだ。
ORSOが開発中の自宅練習用マットは、6月5~7日に千葉・幕張メッセで開催された大規模展示会Japan Drone 2024に出展したさい、ブース内に設置した体験用マットがベースになりそうだ。Japan Drone出展時には国家資格、無人航空機操縦者技能証明の実地試験のコースを4分の1サイズにしたマットをブースに敷き、来場者はドローンを飛ばしてみるだけ体験に加え、試験範囲の「8の字⾶⾏」、「スクエア⾶⾏」、「異常事態における⾶⾏」などを想定した試験気分を「プレミアム体験会」として味わった。
この体験会では機体とコントローラーのセットそのものとともに、ブースでの体験会の評価が高いことから、ORSOがこれらの反響を受けて、自宅で体験会を再現し、効果的な練習をするためのマットを開発することになった。
これまでに、株式会社スペースワン(郡山市<福島県>)が運営する福島ドローンスクール(郡山市)、日本無人航空機免許センター株式会社(JULC、東京)、株式会社Dron é motion(ドローンエモーション、東京)、一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)認定スクールである浜松ドローンスクール(運営:株式会社綜合自動車学校<浜松市>)など実績のあるスクールなどが導入をしており、現在も問い合わせが届いている。
ORSOは「国家資格取得に向けた実地試験の効果的な練習が可能となるよう、現在迅速に皆様にお届けできるよう開発を進めています」と取り組んでいる。
ドローンをめぐっては、新技術開発とともに技術者やオペレーターなどの担い手を増やすすそ野拡大対策が重要と認識されていて、DRONE STAR TRAININGは遊び心あふれる商品性で、初心者がドローンに触れる第一歩の敷居を低くすることへの期待が寄せられている。
統合管理プラットフォームのブルーイノベーション株式会社(東京、東証グロース市場、5597)とドローン測量ソフトウェア開発の株式会社スカイマティクス(東京)は8月9日、対等な立場で資源や知見を提供しあい新サービスの開発を目指す戦略的業務提携を締結したと、双方が発表した。来年をめどに点検や土木で役立つデータ解析ソリューションの開発やサービス提供を目指す。ブルーイノベーションの「Blue Earth Platform(BEP)」などのプラットフォーム技術、スカイマティクスのクラウド型ドローン測量サービス「くみき」などの産業用リモートセンシング技術を融合するとみられる。
両者は締結した提携を「戦略的業務提携」としている。戦略的提携は提携企業同士が独立の立場を維持しながら、お互いのリソースを提供しあって価値を高める取り組みをさすことが一般的で、DroneTribuneの取材に「対等な提携」と回答があった。主に建設や土木分野でのソリューション開発や、サービス提供を目指すとしている。
ブルーイノベーションが発表した内容は以下の通り(スカイマティクスも冒頭の書き出しの主語の順番を入れ替えた同じ内容を発表している)
ドローン・ロボット×衛星・AI による次世代データソリューションの実現へ
ブルーイノベーション株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:熊田 貴之、以下 ブルーイノベーション)と株式会社スカイマティクス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:渡邉 善太郎、以下 スカイマティクス)は、8 月 9 日、戦略的業務提携に合意しました。この提携により、両社は急速にニーズ拡大する点検や測量(主に建設や土木分野)において、環境負荷低減や持続可能な社会の実現に寄与する新たなデータ解析ソリューションの共同開発やサービス提供を目指します。
■本提携の背景と目的
ブルーイノベーションは、複数のドローンやロボットを遠隔で制御し、統合管理するためのベースプラットフォームである「Blue Earth Platform®(BEP)」を軸に、ドローン・ロボットを活用したDX ソリューションを開発・提供しており、業務の安全化、効率化、低コスト化を実現しています。
一方、スカイマティクスは衛星データや AI 技術を活用した産業用リモートセンシング技術を軸に、ドローン測量ソフト導入シェア No.1 を誇るクラウド型ドローン測量サービス「くみき」等を開発・提供し、建設・林業・防災・インフラなど累計 40,000 現場でのリモートセンシングサービスによる DX推進を実現しています。
両社はそれぞれが強みを活かし、ブルーイノベーションの効率的なデータ取得技術と、スカイマティクスの高度な処理・解析技術を連携させることで、環境負荷を低減しながら、より効率的かつ高付加価値高次元なデータ活用を求める顧客ニーズに応える革新的なソリューション提供を目指します。
■代表コメント
ブルーイノベーション株式会社 代表取締役社長 熊田 貴之
近年、少子高齢化に伴う労働人口減少、既存インフラ施設の老朽化に伴う維持管理等のコスト縮減などの背景から、業務の自動化・効率化が求められています。特に、インフラ点検・建物管理・測量等においてドローンの活用・導入が急速に進んでおり、コロナ禍以降、その導入は一段と加速しています。当社はこれまで、BEP を軸にしたドローン点検サービスを提供し、電力や石油化学プラントを含む 300 件以上の現場で実績を重ねてきました。また、10 万人以上の全国のドローンパイロットとの連携実績を有しています。これまで、ドローンで取得したデータは、BEP とは独立した専用のアプリツールを用いて解析していましたが、この度、スカイマティクス様の高度な処理・解析技術を有する「くみき」と当社の BEP が連携することで、お客様にとって一貫性のある高品質なサービスを提供できるようになることを嬉しく思います。今後の両社の協業展開にご期待ください。
株式会社スカイマティクス 代表取締役社長 渡邉 善太郎
ドローン・ロボット・衛星などのデータ取得とその解析によるリモートセンシングサービスのニーズは今後益々高まると確信しています。ブルーイノベーション様はドローン・ロボットを遠隔制御するBEP を活用した DX ソリューションにいち早く取り組み、効率的にデータを取得する技術を確立してきた先進的企業です。そこに当社のデータ処理解析技術である「時空間解析プラットフォーム」を組み合わせ、データの取得から解析したインサイトの提供までワンストップで可能な次世代データソリューションサービスを開発提供できることを楽しみにしています。今後両社の連携を通じて、お客様のデータ活用と DX 化の促進に一層寄与し、我が国のリモートセンシングサービスの発展に貢献していきたいと強く考えています。
ドイツのAAM(またはIAM)開発大手、ヴォロコプターは8月11日、世界遺産ヴェルサイユ宮殿の敷地内でeVTOLの試験飛行を実施した。同社は8月8日に、サン=シール=レコール飛行場に設けられたバーティポートを使った有人飛行を実施しており、11日のヴェルサイユ宮殿での飛行試験により、数日間にわたる一連のパリ地域での運用ヴァリデーションフェーズの検証活動を終えた。ヴェルサイユ宮殿は2024年パリオリンピックで馬術と近代五種の会場として使用され、日本から出場した佐藤大宗選手が近代五種で銀メダルを、総合馬術の団体で銅メダル獲得した。日本でのいわゆる「空飛ぶクルマ」の話題作りにも貢献しそうだ。
ヴォロコプターは公表文の中で「As dawn broke over Versailles(以下略、原文はこちら)」と伝えていることから、飛行させたのは現地の日の出時刻である午前6時40分ごろとみられる。宮殿内のシャトー、グラン・トリアノンと庭園を背景に飛行したという。ヴォロコプターは2024年内にパリ中心部で飛行させることを目指す。
ヴォロコプターのダーク・ホーク(Dirk Hoke)CEOは「ヴォロコプター・チームの献身的でプロフェッショナルな姿勢に感激しています。新しい場所や飛行のたびに、われわれ自身、パートナー、当局のみなさまの多大な努力が必要です。持続可能な空の移動コミュニティはまだスタートラインに立ったばかりですが、この特別な環境での今日の飛行は、われわれの夏の締めくくりにふさわしいセレモニーとなりました。すぐパリに戻ります。それが楽しみです」とメッセージを寄せた。
ヴォロコプターが完了させた運用ヴァリデーションフェーズは、理論通りに適切に運用できるかどうかを確認するための検証段階のことで、運用方法に関する公式見解が未確立の新技術などの分野で用いられる。医薬品製造、プログラミングなどでも使われる方法で、医薬品では目指す品質に合った製品を常に製造できるかどうかを証明する品質管理の方法として、医薬品製造業者に実施が義務付けられている。
ヴォロコプターは、パートナーを組むフランスの空港運営会社、Groupe ADP(ADPグループ)の協力を得てサン=シール=レコール飛行場にEvtol専用離着陸場を設置してパリ管区内での試験環境を整えていた。また欧州内での飛行に必要なEASA(欧州連合航空安全機関)の型式証明(TC)は未取得ながら、DGAC(フランス民間航空局=La Direction générale de l’Aviation civile)から支援を受けて飛行許可も取得した。これにより、大都市上空での電動飛行を広めるために必要な段階を踏むことを可能にした。
今年6月20日のパリ国際航空ショーでは、ヴォロコプターとGroipeADPは2024年のオリンピック・パラリンピックに合わせてパリでeVTOL飛行させることを目指すと抱負を表明していた。