仙台市とノキアがプライベートLTE活用し飛行実験 ノキアドローンで津波避難を呼びかけ

2019.11.14

  仙台市とノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社(東京都港区)は11月12日、プライベートLTEネットワークを使ったドローンの飛行と、ドローンの災害活用の実験を実施した。当日は仙台市の南蒲生浄化センターを起点にノキアドローンを3キロ離れた荒浜海岸まで飛ばし、津波警報が発令されたことを想定して非難を呼びかけたり、現場の状況を確認したりした。仙台市は2020年度中に市の海岸10キロでの実用化を目指している。

「Nokia Digital Automation Cloud 」を活用

実験には大勢が参加した

  実験は、仙台市沿岸部で大津波警報が発令されたことを想定して行われた。プライベートモバイルブロードバンドネットワークソリューション「Nokia Digital Automation Cloud」を使い、仙台市宮城野区の南蒲生浄化センター付近の沿岸にプライベートLTEネットワークを構築。そのうえで、ノキアの完全自律型ドローンにスピーカー、HDカメラ、サーマルカメラを搭載してフライトさせた。

  ドローンは荒浜海岸上空で、搭載したスピーカーから、事前に録音された音声を流したり、本部からリアルタイムで発した音声を配信したりする広報活動を実施。本部からは「津波警報が発表されました。沿岸付近の方は高台に避難してください」と呼びかけ、スピーカーからリアルタイムで声が届けられることを確認した。

  また、ドローンからのHD映像やサーマルカメラ映像を受け取って、沿岸の様子を上空から確認したりした。

  海岸から3キロ離れた本部で避難誘導活動ができることから、救援者が現場にかけつけるなどして津波にあう2次災害を避けられる有効な手段であることが実証された。

  仙台市では東日本大震災のさい、避難を呼びかけるために荒浜地区に向かった職員2人が津波にあい死亡している。仙台市の高橋新悦副市長は「助けに行った方々が命を落とすことは、残されたわれわれにとってものすごく悔しい。二度とこういうことがないようにしたい。今回の検証はその意味では期待している」と述べた。

  プライベートLTEはミッションクリティカルな状況下で対応できることが特徴。携帯電話で使われているLTE技術を、免許を持たない一般の企業、団体が専用ネットワークとして活用できるため、導入の期待が高まっている。今回の実験で使われたプライベートLTEは、TD-LTEネットワークで、TD-LTEネットワークを活用したドローンの飛行実証実験は国内では今回が初めてだ。

  ノキアは、2017年に仙台市とICT技術活用する連携協定を結んでいてる。

 仙台市は同士の海岸10キロを対象に、2020年度中の実用化を目指す考えだ。

3キロ離れた荒浜海岸に向けて本部を離陸
今回の検証で使われたノキアドローン
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