ブルーイノベーションが放射線検知ドローン「ELIOS 2 RAD」を発売 漏洩位置の特定も

2021.10.28

 ブルーイノベーション株式会社(東京)は10月26日、放射線センサーを搭載した屋内点検用球体ドローン「ELIOS 2 RAD」(エリオス・ツー・ラド)発売した。飛行経路中の放射線の検知、計測のほか、漏洩位置の特定ができる。「ELIOS 2 RAD」はスイスのドローンメーカー、Flyability社が開発した。同社は2011年3月の福島第一原子力発電所事故をきっかけに点検の安全確保を目指して設立されており、「ELIOS 2 RAD」は同社の設立の思いを形にした機体となる。発売日の10月26日は、日本政府が「原子力の日」に指定している。

開発元Flyability社の創業の思いを形にした機体 発売日は「原子力の日」の10月26日

ブルーイノベーションが10月26日に発売したELIOS 2 RAD

 ELIOS 2 RADは原子力発電所の施設内点検に特化させた球体ドローンで搭載した放射線センサーが放射線を検知、計測する。飛行経路を3D点群マップ化し、放射線の漏洩箇所を特定したり、ドローンが撮影した動画や画像で現場の状態をリアルタイムで確認したりすることも可能だ。

 ELIOS 2 RAD は施設内点検ドローン「ELIOS2」をベースに開発された、原子力発電所の施設内点検に特化した球体ドローンだ。原発での放射線漏洩確認のさい、放射線検出器を持ち込む方法では点検員の安全確保が、自走式ロボットに検知、計測では高さのある設備での計測範囲の制約がそれぞれ課題だ。

 ELIOS 2 RADは施設内の空間を移動することで計測範囲の制約を克服。管理区域外や保全区域外にいながら操作が可能なため、点検員や運用者の安全確保も図れる。

 ブルーイノベーションの熊田貴之社長は「ELIOS 2 RAD の開発元であるFlyability社は、2011年3月11日に福島で起きた原子力発電所の事故をきっかけに設立されました。当時、限られた手段で何とか状況を収拾しようと懸命に努力している方々を目の当たりにし、瓦解した施設内部を点検するためには、もっと安全で、もっと効果的な方法が必要だとの想いから開発されたのがELIOSシリーズです。今回のELIOS 2 RADにより、その想いが現実のものとなりました。ELIOS 2 RAD により原子力発電所に携わっていらっしゃる方々の安全が確保され、緊急時に即応した点検フローの確立に貢献したいと考えています」と話している。

いいね!と思ったらシェア!
関連するタグ
関連する記事