トルコのドローンメーカー、ベイカー社(Baykar)が、「セゼリ(Cezeri)」と名付けた空飛ぶクルマのプロトタイプで飛行実験を行った。同社が自社サイトで伝えている。飛行実験はイスタンブールで無人で行われており、今後有人飛行に取り組むとしている。
230㎏の機体が10m浮上 有人飛行にも挑戦

セゼリは、トルコのエンジニアが設計、製造された、4つの回転用を持つ空飛ぶクルマで、サイトによると、9月15日、重量230㎏のプロトタイプが初飛行に挑み、10メートルの高さまで上昇したという。
同社CTOのセルチュク・ベイラクター(Selcuk Bayraktar)氏は、「今後、より高度なプロトタイプを作り、有人飛行に挑戦する」とコメントしている。実用化のめどについてベイラクター氏は、「道路で発着できるようになるまでに10~15年、農村部でのレクリエーションに使えるようになるまでに3~4年かかるだろう」と述べた。
セゼリは2019年9月にイスタンブールで開催されたトルコの技術と航空宇宙の見本市「Teknofest」で展示された。機体の名前セゼリは、12世紀を代表する技術者で、発明家で、美術家でもあったイズマイル・アル=ジャザリーにちなんだという。
ベイカー社は1984年に設立された軍事用、民生用ドローン、制御システム、シミュレーター、アビオニクスシステムのメーカー。

DroneTribune代表兼編集長。2016年8月に産経新聞社が運営するDroneTimesの副編集長を務め、取材、執筆、編集のほか、イベントの企画、講演、司会、オーガナイザーなどを手掛ける。産経新聞がDroneTimesを休止した2019年4月末の翌日である2019年5月1日(「令和」の初日)にドローン専門の新たな情報配信サイトDroneTribuneを創刊し代表兼編集長に就任した。現在、媒体運営、取材、執筆、編集を手掛けながら、企画提案、活字コミュニケーションコンサルティングなども請け負う。慶應義塾大学SFC研究所ドローン社会共創コンソーシアム研究所員、あおもりドローン利活用推進会議顧問など兼務。元産経新聞社副編集長。青森県弘前市生まれ、埼玉県育ち。