ITサービス開発とドローンの利活用を推進する株式会社ORSO(東京都千代田区、坂本義親代表取締役社長)は8月10日、全国の小学生とその保護者など親子を対象に、クイズに答えながらドローンのプログラミングを学べるオンラインイベントを開催すると発表した。参加すると、クイズに答えながら学べ、それぞれの回答をふまえたレポートも自動で作られて、それをダウンロードできる技術を備えている。夏休みの自由研究対策に手が回っていない場合には、救世主となる可能性がある。開催日は8月20日(金)、21日(土)、27日(金)、28日(土)、29日(日)で、各日よも3つの時間枠がある。10日に予約受付を始めた。参加は1組5000円(税込み)。友達親子と同時に2組以上申し込んだ場合に割引が適用される。予約URLはこちら(https://reserva.be/dronestar)。まずは、夏休みの宿題リスクの危機を救い、その流れで学びをおもしろくする改革へまい進する。
《ファミ研》はORSOが、家庭での自由研究向けに開発した教育サービスで、参加者は、自身が使えるパソコン(またはタブレット)と手持ちのスマホで参加できる完全オンライン型ワークショップ。自宅や滞在場所に居ながら参加でき、特定の会場に出向く必要はない。
参加者はワークショップにPCからビデオミーティングシステムZoomを通じて参加する。スマホをコントローラとして使い、4択クイズなどに親子でチャレンジする。約60分のワークショップ終了後には、時間中のそれぞれの回答から「自由研究レポート」を自動で作成してPDFとしてダウンロードできる。参加者はこのレポートを有効活用できる。この技術はORSOが特許出願中だ。
ORSOは、ドローンの利活用推進に精力的で、操縦などについて「楽しみながら学ぶ」を追求した教材を開発、提供してきたことでも知られる。坂本義親社長も東京大学で「東大ドローンプロジェクト」の講義を受け持ち、この2年間はオンラインで実施。その中でも「オンライン上で、もっと楽しく双方向でコミュニケーションができないか」を追求し続けており、その成果を《ファミ研》としてカタチにした。
《ファミ研》では、どこかに集まることが当たり前だった「学び」を、それぞれの場所に居ながらネットワークに接続すればできることが当たり前、に構築し直した。オンラインを前提とした、双方向のコミュニケーション、視覚化、クイズ、ルーレット抽選など娯楽性や分かりやすさを盛り込み、従来の対面のみで行われていたドローンのプログラミング飛行体験を、参加者各自が使えるスマホコントローラのソフトウェアの上で体験できるようにするなど、新しい体験をオンラインですべて完結するように組み立てたところが最大の特徴だ。《ファミ研》の活用で、座学がエンタメ体験になり、実験がソフトウェア上で「再現(シミュレート)」体験になるようにしたという。
ORSOは「集まらないとできない実験からの解放や、実験機器の費用削減、また準備なしですぐに開始できる即日性など、スマホコントローラによる体験と再現を通じた《ファミ研》の学びには、様々なメリットがあります」と話している。
ORSOは今後も、体験と再現を通じた《ファミ研》の学びを共創できる企業・団体を随時募集する方針だ。
【「親子で体験!ドローンプログラミングを知ろう!初級編」の概要】 ■開催期間:2021年8月20日(金)、21日(土)、27日(金)、28日(土)、29日(日) ■開催時間:各日3部制(11時~、14時~、17時~) ・11時の部:11:00〜12:00 ・14時の部:14:00〜15:00 ・17時の部:17:00〜18:00 ■定員:毎回100名(先着順) ■参加費:5,000円(1組、税込) ※原則子供1人、保護者1人の2人1組。兄弟や友達家族を誘い合わせて別の組を作って参加する場合、2組目以降は1組3000円(税込)。友達家族も含めて2組分購入した場合は総額8000円(税込)で、1組あたり4,000円(税込)と1組あたりの1000円(20%)の割引が適用される ■参加対象:小学校1年生〜6年生 ■開催方法:ビデオミーティングシステムZoomを使用 ■準備 ①Zoom(https://zoomy.info/manuals/what_is_zoom/)が使用でき、カメラが付いているPCまたはタブレット端末 ②ウェブブラウザが使用できるスマートフォン ③インターネット接続環境 ※通信費用は参加いただく方のご負担となります。 ■申込サイト:https://reserva.be/dronestar ○共創希望の企業・団体はこちら https://orso-x-sensing.tayori.com/f/famiken ※共創企業向け体験会のスケジュールは追って連絡
「ドローン前提社会」というキーワードを生み出し、その社会を実現するために発信し続けている慶應義塾大学ドローン社会共創コンソーシアムの南政樹副代表が7月27日、富山で開催されるセミナーに登壇する。北信越にある5つのドローンスクールが主催する、ビジネスや新制度を主題にしたセミナーで、南氏は「ドローン前提社会の近未来像」をテーマに講演する。入場は無料。事前申し込みはすでに締め切っているが、空席の範囲で入場できる可能性がある。
慶大は学内の幅広い研究領域にドローンが関わっていることから、それぞれの研究リソースをドローンの適切な発展、実装に結び付けるため、湘南藤沢キャンパス(神奈川県藤沢市)に拠点を置く「SFC研究所」に「ドローン社会共創コンソーシアム」を組織。研究や実践、教育、社会応用を活動の柱に据え、代表の古谷知之総合政策学部教授、副代表の南政樹氏を中心に、自治体、企業、研究者との連携や、シンポジウム、セミナーの開催、珍しいドローンのデモンストレーションなどに取り組んでいる。
ドローンやエアモビリティの適切な普及に取り組むスタートアップ向けに創設されたDroneFundの創業者で代表パートナーの千葉功太郎氏、楽しみながら学べるドローン教材の企画、開発を手掛ける株式会社ORSOの坂本義親代表も、コンソーシアムのメンバーに名を連ねるほか、ドローンの事業や研究に取り組む個人、団体が関わっている。
セミナーに登壇する南副代表は、実践を積み重ねる活動を重視していることで知られる。自然災害の被災地に赴き、ドローンによる被害状況の確認を実践したり、その経験から防災・減災に効果的なメソッドを体系化したり、またそれを学会で発表するなど積極的な取り組みを続けている。コンソーシアムが連携協定を結んだ自治体に赴き、地域振興のカリキュラムを企画、助言したり、その地域の高校生にドローンの操縦、活用を指導したりすることも多い。
大学が自治体とドローンで連携をする国内初のケースとなった、慶大と福島県田村市との包括連携協定では、自治体が自主的にドローンの適切な活用を模索するための地域コンソーシアム「ドローンコンソーシアムたむら」の創設に結び付けた。ドローンによる地方創生の取り組みで成果を生み出しつつあるこのモデルは「たむらモデル」とも呼ばれる。
また学内ではSFCキャンパスで、自主活動として「ドロゼミ」を主催する。研究、ドローン操縦技術の向上を目指すほか、機体の製造に取り組んだり、ドローンの利活用に積極的な自治体に所属する学生を連れて出向き、地域振興の活動に積極的に参加させたりしている。ドロゼミは自主活動であるため、所属する学生は、どんなに積極的に活動をしても、卒業の条件には原則としてカウントされない。それでも、学生が好奇心本位で集まっていることが、そこに集まる学生の好奇心の強さと、活動の求心力の高さを物語る。南氏の講演やセミナーはこうした経験や実践がベースのため、具体例が豊富で、入門者、初心者から専門家、経営者、研究者にも高い評価を受けている。
セミナーでは、DRONE CONCIERGE CAPTAIN330の山村寛代表が第一部として「有人機の世界から見たドローン事故防止のヒントとこれからの制度」をテーマに講演する。山村氏は日本航空でジャンボ機の運航乗務員、運航安全推進部で航空機事故の解析と安全啓発に関わってきた経験を持つ。南氏は第二部に登壇する。入場は無料だ。
セミナーを主催するのは、富山ドローンスクール、富山南砺ドローンスクール、石川ドローンスクール、能登七尾ドローンスクール、新潟上越ドローンスクールの北信越の5つのスクール。一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)・一般社団法人全国自動車学校ドローンコンソーシアム(ジドコン) 、富山産官学ドローン推進協議会が後援する。
セミナーの概要は以下の通り
イベント:北信越ドローンセミナー
開催日時:2019年7月27日(土)13:00~15:10 (受付12:30~)
開催会場:ボルファートとやま 2F 真珠の間
住所:〒930-0857 富山県富山市奥田新町8-1
式次第
12:30:受付
13:00:開始
13:10:講演1
「有人機の世界から見たドローン事故防止のヒントとこれからの制度」
(DRONE CONCIERGE CAPTAIN330 代表 山村寛氏)
14:10:講演2
「ドローン前提社会の近未来像〜近未来のドローンビジネス像と今何をすべきか〜」
(慶応義塾大学SFC研究所ドローン社会共創コンソーシアム 副代表 南政樹氏)