航空タクシー用ポートVolo-Port建設へ SkyportsとVolocopterが2019年末までに

2019.06.07

 ランディングインフラのSkyportsと航空タクシーのVolocopterは、航空タクシー初のモバイルポートとなるVolo-Portを建設するために協力すると発表した。英国に本拠を置く世界的なVertiport(VTOL 航空機の空港)オーナーで運営主体であるSkyportsと航空タクシー先駆者のVolocopterは、世界的に知られている代理店Brandlabが手掛けたスタイリッシュなデザインを示しながら、eVTOL(電動離着陸)の離着陸パッドとなるVolo-Portの計画を発表した。

ヨーロッパの都市交通改革を

BrandlabはGraf ArchiectsとともにVolo-Portデザインを制作

 発表は5月19日、ドイツのベルリンで開催されていたグリーンテックフェスティバルで行われた。地上ベースのVertiport(VTOL 航空機の空港)インフラストラクチャは、渋滞が万円する都市部で航空タクシーの運航を含めた将来のアーバンエアモビリティ(UAM)の実装に不可欠だ。

 最初のVolo-Portの建設は、2019年後半に完了する予定。協力するパートナー企業は、2019年の後半に予定されている公的な飛行試験のために、Volo-Portをシンガポールに建設する計画だという。Volo-Portに対応する本格的なVolocopter航空タクシーの実機も、グリーンテックフェスティバルで展示された。

Volo-Portプロトタイプの特徴

 Volo-Portプロトタイプの特徴は次のように説明されている。

● 旅客体験を完璧にするために、利用者が実際に旅行体験をテストすることを可能にする。
● フライト前チェック、乗客ラウンジ、搭乗手続きなど、計画されているカスタマーサービスを紹介する。
● バッテリー交換や充電、メンテナンス、安全性、セキュリティなど、地上での運用やサービスの実際的なテストが認められる。
● 行政当局、業界の規制当局が、インフラストラクチャとやりとりをし、最終設計の承認を求められる前にフィードバックを提供する機会を提供する。

 Vertiportは、航空タクシーが近い将来の都市部での運航開始に必要な唯一の物理的インフラストラクチャ。Volo-Portsは、安全でリラックスできるシームレスな航空タクシー体験を乗客に提供するように設計されている。Vertiportは、周囲の環境と融合し、乗客と通行人が建物全体を見通せるようにする予定

「航空タクシーは時間の問題」アレックス・ゾーセル氏

写真は©BrandlabVolocopter/Skypors/GRAFT

 Volocopterの共同創設者のアレックス・ゾーセル氏は「航空タクシーの商用免許の取得は時間の問題です。私たちは、航空交通管理、都市の規制、離着陸のインフラなど、UAMに必要なエコシステムの形成に焦点を当てています。そのために、SkyportsやBrandlabsのような先見性のあるパートナーと協力して、都市部の航空モビリティの未来を形作っていきます。航空および都市レベルでの規制が実施されれば、我々は離陸する準備ができているでしょう。規制の緩和は、ほとんどの人が考えるよりも早くなると考えています」と航空タクシーインフラの早期整備を展望する。

 Skyportsのマネージングディレクターのダンカン・ウォーカー氏は「個々のVolo-Portは、独立して他のポートに接続できるよう設計されているため、迅速な展開とスケーラビリティを持っています。私たちは、世界中の市街地の中心部で利用可能なスペースと移動のダイナミクスを分析し、インフラストラクチャが新興のUAM市場にとって重要な要素であることを認識しています。私たちは、Volocopterと協力して世界初の業務用Volo-Portを構築することを喜んでいます」と述べている。

 Brandlabの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)のリンダ・スタニエダー氏は「世界中の都市でのモビリティパターンは急速に変化しています。あるモードから別のモードへのシームレスな移行は、輸送効率と乗客の需要の変化に不可欠です。アーキテクチャーの設計、そして顧客の旅全体に沿ったすべてのサービスは、可能な限りスムーズな方法で地上と航空インフラを結びつけます。乗客は私たちのデザインを通して空へのつながりを体験します。私たちは、信頼関係を構築しながら、利用者に感動していただけることを目指す」と話す。

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