【慶大×田村市】船引高校特別講座、第4期開講 地域での活躍に期待

 ドローンを活用して地域を活性化する取り組みに力を入れている福島県田村市で5月18日、市内にある福島県立船引高等学校の「ドローン特別講座」が第4期を開講しました。田村市はドローンを積極的に受け入れている地域として、慶應義塾大学とドローンを活用した包括連携協定を結んでいます。田村市のドローンへの取り組みは、ドローン事業や研究に携わる関係者にも知られ始めていて、第4期の生徒たちは「ドローンのまち、田村」でさらなる実績を積み上げる取り組みをけん引することになります。

慶大・南副代表「ドローンで、地域の力に」

福島県立船引高校のドローン特別講座第4期開講で「ドローンとは」について話す慶大ドローン社会共創コンソーシアムの南政樹副代表

 この日の講座には船引高校の生徒15人が参加しました。このうち9人が初参加です。ただし、学校の部活動、ドローン部に所属していて、毎週練習に励んできていて、特別講座第1回にして、すでに操縦の経験を持っている生徒が大半でした。

 第4期の開講にあたり、中心的に指導をしている慶大ドローン社会共創コンソーシアムの南政樹副代表は、生徒たちに「ドローンを使えるようにはなってほしいですが、それだけではなく、それを使って何ができるか、ということを考えてほしいと思います。先輩の中には、ドローンの会社に就職したり、農薬散布の資格をとったりした方がいて、ドローンで地域の力になれる、ということを示してくれています。みなさんは地域の力になれます。それを一緒に考えていきましょう」とあいさつをしました。

 元号が令和に代わって初開催であることや、節目といわれる3期を超えた開催であることなどもあり、この日は市の幹部も視察に訪れていました。

 田村市の本田仁一市長もその一人で、生徒に「ドローンを活用できればすばらしいことにつながると信じています。前向きに取り組んでください」、土屋省一市議会議員も「自分は新しいものが好きでドローンにとびつきました。今は個人で5台、持っています。いろいろなことができますので、よく学んでください」と激励しました。

 船引高校の卒業生で、ドローン事業を手掛ける株式会社スペースワンに勤務する佐藤史隆さんが「ドローンは決して難しくはありません。しりごみしないで取り組んでください」と呼びかけました。このほか、皮籠石直征副市長、市の関係者、高校関係者らが生徒に向けてメッセージを送りました。

生徒たちを激励する田村市の本田仁一市長

生徒たちのフライトに見学者から「上手ですね」

体育館でトイドローンのフライトを練習する生徒たち

 講座は、南氏のドローンの定義に関する解説でスタート。「人が空を飛ぶための3つの方法」には「浮力、推力、揚力」を得ること、と説明したあと、ドローンが飛ぶ仕組みや、空中で自由自在に動ける理由などを解説しました。そのあと、体育館の中でトイドローンを使って飛行練習。前進して、後退させる、からはじめ、正面を前に向けたまま四角を描く練習、円を描く練習などに取り組みました。すでに先輩から手ほどきをうけている生徒もいて、すいすいと飛ばす生徒も多く、見守っていた市の関係者から「上手ですね」という声も上がりました。

 ドローン特別講座は2016年12月に、慶大と田村市がドローンに関する包括連携協定を結んだことがきっかけで始まりました。大学がドローンの活用をめぐって自治体と提携したのはこのときが全国でも初めてでした。そして、協定の最初に取り組みが、市内にある県立高校、船引高校でのドローン特別講座でした。

市内でドローンの取り組みを進めるにあたり、ドローンの運用の担い手を地元で確保できることは大切です。このため、地元でのドローン人材の育成の役割を果たすのが、この特別講座です。各期それぞれにゴールが設定され、参加者はそれぞれのゴールを目指してきました。この間、田村市内で開催された音楽フェスの模様、総合防災訓練の記録を担ってきました。その評判をききつけ、外部から撮影の依頼が舞い込んでくることもありました。

これまで3期の間に、先輩が生徒に伝えると仕組みができました。特別講座をきっかけに高校にドローン部ができました。ドローンを積極的に取り入れている地域として、田村市は全国のドローン関係者から知られるようになっています。4期のメンバーは、ドローンを適切に運用してその魅力を十分に味わうことや、地域の活性化の取り組みの担い手として活躍することが期待されています。

こんなふうに・・・と説明しながら飛ばす慶大の南氏
いいね!と思ったらシェア!
関連するタグ
関連する記事