球場に「どう撮ってるの?」の問い合わせ プロ野球オールスターゲームを上空90mから中継した“エアロボオンエア”の注目度 

2022.01.04

 昨夏のプロ野球「マイナビオールスターゲーム2021」で球場全体を見渡す俯瞰映像がテレビを通じて放映され注目度が高まっている。撮影したのはエアロセンス株式会社(東京都文京区)で、同社の有線ドローンシステム、エアロボオンエア(Aerobo on Air)を使い、試合開始の前から終了まで4時間30分にわたり連続空撮した。最大90mの高さからの映像や30倍ズームを使った選手のアップ映像、観客の様子、球場周辺の夜景などの映像を提供し、放映した株式会社テレビ朝日の番組でも随所で使われた。ゲームが行われた球場には、放送中に「あの映像はどうやって撮っているのか」などの問い合わせがと寄せられ、球団職員が撮影現場に出向いた確認した。視聴者に印象を残す映像となり、今後、用途が広がりそうだ。

30倍ズームでの選手のアップや球場周辺の夜景も話題

 ゲームは2021年7月17日に楽天生命パーク宮城(仙台市宮城野区、プロ野球楽天ゴールデンイーグルスの本拠地)で開催された。BS朝日、CSテレ朝チャンネル2が16時55分のホームランダービーシーンから、テレビ朝日系列が18時から試合終了まで生中継した。

 エアロボオンエアは、中継機材のひとつとして採用され、試合開始前から試合終了まで4時間30分にわたり映像を撮影し、テレビ番組制作側に提供し続けた。制作側もこの映像を効果的に活用し、攻守の切り替わりやCM前後などで多く放映したほか、球場内の盛り上がりや、宮城県仙台市の夜景を届けた。映像の権利などの課題をクリアにしたのち、エアロセンスが昨年末の12月になって公表した。

 エアロボオンエアのドローンは回転翼機で、エアロセンスが開発した光電複合ケーブルにつながれている。ケーブルを通じた給電、制御で長時間の飛行や高画質映像のリアルタイム伝送ができることなどが大きな特徴だ。

 エアロセンスは、「撮り逃しのできない用途や、後で編集のできない連続空撮用途の場合はバッテリー交換のための離着陸の必要な通常の無線ドローンではなく、有線ドローンが有利です。たとえばスポーツ生中継シーンや連続空撮が必要なシーンで効果を発揮します。高画質映像を低遅延で伝送もできるため、リアルタイム中継用途にも向きます。また飛行準備、撤収に要する時間が10分程度と固定カメラに比べて撮影前後の必要時間が短くてすみます」と話している。

■エアロボオンエア(Aerobo on Air)の特長

・有線ケーブルによる給電・制御で、長時間連続飛行、映像のリアルタイム伝送が可能

・映像は4K30倍ズーム、フルHD対応も可能

・飛行準備や撤収が各10分程度で済むため、固定カメラに比べ撮影前後の必要時間が短い

エアロボオンエアはこちら

上空90mの高さから高画質のリアルタイム映像を長時間撮影ができる有線給電のシステム
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